この記事は飲料メーカー「Pepsi」のフットボールに特化した「Pepsi Football」というInstagramアカウントが取り入れているARフィルターを活用したマーケティングの事例を紹介します。
他にもさまざまな飲食関連のARの事例をご覧になりたいという方は、こちらの記事をご参照ください。
参考:飲食業界でARを活用した事例10選!飲食でARを使うメリットは?
Pepsiとは
ペプシコーラは、アメリカ合衆国ニューヨーク州に本社を置くペプシコ社の所有により全世界で展開されているソフトドリンクブランドです。日本ではサントリーが展開しています。
言わずと知れたコカ・コーラとのライバル企業ですが、ペプシコーラは独自の味を売りとして大きな売り上げを果たしています。
コーラには “美味しいけど不健康” のようなイメージがありますが、その歴史は1894年にアメリカの薬剤師が消化不良の治療薬として売り出した飲料に起源を発するそうです。
消化酵素のペプシンが含有されていたので、1898年にペプシンに因んでペプシコーラと名前を変更したという由来です。
ARフィルター:Play × Messi
実際のARフィルターを見てみましょう。
同アカウントでは7つのARが提供されていますが、どれも同じく選手が自分の目の前に出現してリフティングをする様子を見ることができるというAR体験になっています。
まず何もない自宅の床のようなスペースにペプシのロゴが目の前の床に出現し、そのロゴから穴が空いて、地下から選手が出現するという3Dアニメーションの演出が起こります。
画面をタップすると、その選手のリフティングが始まります。
しかもゲームになっており、タイミングよくタップをすることでリフティングが続くようになっています。
自宅などプライベート空間の目の前であのスター選手がリフティングをしているなんて!というユニークなAR体験を提供しています。
このようにAR×ゲームでブランドのプロモーションを行うケースが海外では続々と増えています。
参考:ブランドや商品のプロモーションに “ARゲーム” が有効?事例と共に解説
Bリーグでも類似のAR体験を提供
ソフトバンクが5Gへの取り組みの一環として、ARエンタメ体験ができるアプリをリリースしました。
その中に「Bリーグの選手が目の前でドリブルしてくれる」というARを提供しています。これは、先ほどのペプシARと体験としては類似しています。
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外出できないタイミングで自宅にサッカーやバスケットのスター選手が登場するARは非日常を演出してくれるのではないでしょうか。
ただし、ソフトバンクが提供する専用アプリをインストールしないと体験できないことや、ペプシの事例のようにゲーム性があるわけではない点など考慮すると、ユーザー目線に立った時にはペプシのARの方が使い勝手は良さそうです。
マーケティングとしてのARではInstagramやWebARが優位
BリーグのARについては専用アプリを前提にしたARの提供はダウンロードのハードルがあり、またARアプリの開発コストが高いことも踏まえると、Instagramを活用したペプシの方に軍配が上がりそうです。
企業のマーケティング予算としてARへの投資という観点から考察すると、すでに世界10億人ユーザーにダウンロードされている強みを武器に、企業のARマーケティングの導入ではInstagramの存在感が高まって行くでしょう。
あるいはInstagramのアプリさえ必要のない「WebAR」という技術を活用したマーケティングも主流になりそうです。
実際にBリーグの広島ドラゴンフライズでは、アリーナ限定コンテンツをWebARで制作している事例も出てきていました。
まとめ
海外ではメジャーな飲料メーカーのAR導入が進んでいます。
また、スポーツチームでのInstagramでARフィルターの導入も同じく先行して進んでいます。
様々なチームのARの事例を見つけることができるようになってきました。
5G時代の広告として、国内でもARを活用したマーケティング・プロモーション事例が海外のように増えていくでしょう。
本メディア「ARマーケティングラボ」を運営するOnePlanetでは、AR技術を活用したソリューションに専門特化して様々な業界での多数の実績を有しています。
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