発売間近?!Magic Leap 2 の日本発売時期や新機能を解説

執筆者と概要

この記事は、 ARスタートアップの株式会社OnePlanet所属でMagic Leap 公式の元アンバサダーでもあるSadao Tokuyamaがいよいよ今年日本でも発売されると言われる “Magic Leap 2″ の概要や検証を行った内容を記事化しています。

 

 

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日本未発売のMagic Leap2 の使用は、総務省の技適未取得機器の実験使用申請が必要です。技適未取得のデバイスを使用する場合、上記のような情報を誰もが閲覧できる状態にする必要があります。遵守していない場合、日本の法律上、罰則を受けます。ご注意ください

詳細は以下記事をご覧ください

Magic Leap 2を海外で購入し、日本で使用する場合の事を総務省・総合通信局に確認してみた

Magic Leap2に関する技術的な情報はnoteをご覧ください

Magic Leapとは

Magic Leap(マジックリープ)はエンタープライズ向けARグラス型コンピューターで、

ヘッドセットを装着することにより、仮想空間と現実世界を融合した体験ができるツールです。

日本では株式会社NTTドコモが日本の代理店で、Magic Leap社に対して2.8億ドルの出資をしています。

関連記事

Magic Leapとは?AR/MRサービス提供会社が事例で解説

Magic Leap 2 の日本販売予定時期

2023年初頭に販売開始予定。

Magic Leap 2の新機能

Magic Leap2の主な新機能は以下になります。

OpenXR

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2022年10月2日、OpenXRはネイティブ向けに初期対応しています。
コンフォーマンスは到達していない状態です。
UnityでのOpenXRのサポートは現時点では行っていません。

2022年第4四半期にOpenXRのUnityのサポートを実施する予定でしたが、現時点では、まだ未サポートの状態です。

OpenXRについてはこちらをご確認ください。

WebXR

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2022年10月2日、WebXR Viewerが提供されています。(この機能はプレビュー版になります。)
2022年12月にWeb Browser(Beta)が提供されました。

WebXRについてはこちらをご確認ください。

Magic Leap 2 による 映像配信

Magic Leap 2 の標準ブラウザ、Web Browser(Beta)は、Google Meetや Microsoft Teams によるオンラインミーティングをサポートしています。

正式なサポートのアナウンスはされていませんが、WherebyやYouTubeライブの配信を行うこともできます。

また、Magic Leap 2 に搭載しているThird-Eye cameraを使用することで、Magic Leap 2で映し出された映像をそのまま配信することができます。

Unreal Engine サポート

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Unreal Engineは現時点で開発をサポートしていません。

現在、パイプラインの作成に取り組んでいる状態。
2023年の前半にUE5の開発にアクセスできる予定。
初期はプレビュー版の可能性が高いと思います。)

ARクラウド:大規模な空間マッピング

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Shared Persistenceで空間マッピングデータを、全てのMagic Leap2 に同期することができます。

10万平方メートル(正方形316メートル、東京ドーム2個分の広さ)のマッピングは、2023年秋にリリース予定。


1万平方メートル 正方形100メートル(野球場の広さ)は利用できます。

※ ARクラウド:大規模な空間マッピング は、Magic Leap2 Developer Pro Editionまたは、Magic Leap2 Enterprise Editionのみ利用することができます。

ARクラウド:3D物体検出

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この画像はMagic Leap 1のオブジェクト認識。

2023年夏にリリース予定。

※ ARクラウド:3D物体検出 は、Magic Leap2 Developer Pro Editionまたは、Magic Leap2 Enterprise Editionのみ利用することができます。

Magic Leap 2 マルチユーザーモード

1つのデバイスに対し、複数のユーザー(アカウント)で使用することができます。
認証ディレクトリによるユーザー管理(例:Active Directory)も可能。
2023年春にリリース予定。


※ Magic Leap2 マルチユーザーモード は、Magic Leap2 Developer Pro Editionまたは、Magic Leap2 Enterprise Editionのみ利用することができます。

Magic Leap 2 Iris ID(虹彩)認証

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虹彩認証によるログインができます。
2023年春~夏リリース予定

アプリケーションによるシングルサインオンが可能になります。
2023年春~夏リリース予定

※ Magic Leap2 マルチユーザーモード は、Magic Leap2 Developer Pro Editionまたは、Magic Leap2 Enterprise Editionのみ利用することができます。

Magic Leap 2 Enterprise app signing

2023年1月にリリース予定


※ Magic Leap2 Enterprise app singing は、Magic Leap2 Developer Pro Editionまたは、Magic Leap2 Enterprise Editionのみ利用することができます。

Magic Leap 2 Remote app streaming

2023年春にリリース予定。


※ Magic Leap2 Enterprise app singing は、Magic Leap2 Developer Pro Editionまたは、Magic Leap2 Enterprise Editionのみ利用することができます。

Magic Leap 2の特徴

  • FOV 対角 70度

  • Android OS (Android 10 (Q) API level 29)

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  • コントローラのトラッキングシステム(2つのオンコントローラカメラを使用している。)

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Magic Leap 2の構成

  • ヘッドマウントディスプレイ

  • コンピュートパック

  • コントローラ

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Magic Leap 2の性能

  • FOV 対角 70度(横45度 縦55度)

  • 解像度 2.5Mピクセル(1440×1760)(片目)

  • CPU:AMD 7nm Quad-core Zen 2 カスタムSoC

  • GPU:AMD RDNA 2

  • 3台の World Camera 113.4度(横100度 縦100度)合計 (横170度 縦100度)

  • Depth Camera、RGB Camera、Ambient Light Sensor、

  • Eye Tracking Camera(4つ装備)

  • 6DoFコントローラ

より詳細な情報は以下のページにてご確認ください。

Magic Leap 2公式
Magic Leap 2製品仕様
Magic Leap 2 海外リリースシート

Magic Leap 2の医療規格について

Magic Leap 2 は ARデバイスとして初めて医療規格IEC60601認証を取得しました。

IEC60601とは、医療用を目的とした電気機器の基本的性能と安全性を定める一連の技術規格です。

医療機器は、医療現場での安全に使用できることを想定しているため、IT機器に関する規格、IEC60950より要求は厳しいものとなります。

Magic Leap 2のソフトウェア

以下からMagic Leap社が提供しているソフトウェアを紹介します。

Magic Leap Assist

Magic Leap Assistは、現地の情報を遠隔地の人達と共有することを可能にします。

Magic Leap 2 を装着したユーザーの映像をウェブブラウザ経由で映像を見ることができ、Magic Leap 2 を装着したユーザーが現地で、

デジタルによる注釈や、ファイル転送などを使ったり、ユーザーとチャットしたり、ガイドしたりすることができます。

AR対応のリモートアシスタンスは、あらゆる業界の複雑なタスクの効率と精度を高めることができます。

Leap Brush – Collaborative drawing

Leap Brushは、Magic Leap 2 のAR クラウド リファレンスアプリケーションです。

他のMagic Leap 2 と一緒に現実世界の空間でペイントを楽しむことができます。

色とりどりのペイントブラシから、Segmented Dimming(調光)や3Dモデルを配置まで、現実世界の空間をキャンバスにできます。

また、Mac または Linux マシンから、空間上のキャンバスで描いている人たちの映像をリアルタイムに見ることができます。

※ ソフトウェアの導入、ARクラウドなどセットアップが別途必要です。

Magic Leap 2 の標準機能と概要 検証動画など

以下からMagic Leap 2の標準機能と各機能の概要 検証動画を解説していきます。

ハンドトラッキング

ハンドトラッキングは、仮想空間上で手の動きを認識・追随する機能で、

Magic Leap 1 と同様にMagic Leap 2 にもハンドトラッキングの機能が搭載しています。

関連記事:ハンドトラッキング機能の技術的検証

ハンドジェスチャー

ハンドジェスチャーは指や手の回転、動作を認識する機能で、

Magic Leap2 では位置、回転、指の状態、指の長さ、指の角度の取得も可能です。

以下では手を動かすとインターフェイス(緑の画面)で

KeyPose:〇〇という部分が変化しているのが分かります。

関連記事:ハンドジェスチャー機能の技術的検証

アイトラッキング

アイトラッキングはMagic Leap 2で視線を追従する機能です。

 

Dimming(調光)

Magic Leap2に独自の光学技術「Dimming(調光)」という新機能が搭載されました。

Dimming(調光)機能は2種類存在します。

1:Global Dimming

コンテンツを不透明にする一方、現実世界の環境が薄暗い状態になります。

 

2:Segmented Dimming

現実世界の環境が薄暗い状態にならず、コンテンツの特定の部分だけを不透明にします。

 

Voice Intent(音声認識機能)

Voice Intentは音声を認識する機能です。

以下の通りMagic Leap2は日本語音声入力にも対応しています。

関連記事:Magic Leap2 の音声入力について

空間マッピング

空間マッピングはMagic Leap 2が空間をスキャンし、その空間エリアを3次元的に作成します。

また、株式会社OnePlanetの事例になりますが、Magic Leap 1の空間マッピング機能と空間音響機能を利用して

空間ゲームアプリケーション「Giant Pizza Tower」を提供しました。

参考:OnePlanet、MRグラス「Magic Leap 1」を活用した空間アプリケーション第1弾「Giant Pizza Tower」をリリース!空間アプリケーションの開発パートナー企業募集を開始

平面検出

平面検出はMagic Leap 2が壁や天井、床などを認識する機能です。

以下動画では、認識した壁、天井、床と不明の平面を色分けして表示するアプリケーションの事例になります。

関連記事:Magic Leap2 の 平面検出

空間アンカー

空間アンカーは、仮想空間上でラベルやインターフェイスを表示する際の、起点になる座標や空間を認識する機能です。

マーカートラッキング

マーカートラッキングはArUcoマーカーやQRコード、バーコードなどを認識、追従する機能です。

Magic Leap 2で、バンパーボタンを押すとマーカースキャンを行い、QRコードを追跡します。

関連記事:Magic Leap2 の マーカートラッキング(QRコード)

空間音響

空間音響はMagic Leap 2が空間を認識し、実際の音とバーチャルな音を同時に発生させます。

株式会社OnePlanetの事例になりますが、Magic Leap 1の空間マッピング機能と空間音響機能を利用して
自宅や店舗などの屋内環境をリアルタイムに認識し、その認識した空間にエフェクトを加えて曲に合わせて景色が変わる、
これまでにない新しい空間音響アプリケーション 「ML Music Live」を提供しました。

参考:OnePlanet、MRグラス「Magic Leap 1」を活用した空間アプリケーション第2弾「ML Music Live」を3月22日よりリリース!曲に合わせて空間が変化する新しい空間音響体験を提供

WebXR

Webブラウザから、クリエイターと開発者がXRコンテンツを作成し、Webブラウザで配布する機能です。

JavaScriptのAPIとして提供されていますが、まだベータ版で動作が不安定です。

以下は配布されているXRコンテンツを適用した動画になります。

参考:Magic Leap 2 の WebXRについて

その他の標準機能

  • ビデオ再生
  • WebRTC
  • MRキャプチャとMRストリーミング

サードパーティー

  • MRTK

  • Vuforia Engine


Magic Leap 2の価格と各種エディション

日本でも同じエディションを販売するかについては不明ですが、海外の価格は以下になります。

Magic Leap 2 Base $3,299

商用利用向けデバイス。 1年間保証。

Magic Leap 2 Developer Pro $4,099

開発およびテスト目的向けデバイス。開発者ツール、サンプルプロジェクト、エンタープライズグレードの機能、および毎月の早期リリースへのアクセスを提供。商用利用不可。1年間保証。

Magic Leap 2 Enterprise $4,999

大規模なシステムや堅牢なエンタープライズ機能を必要とする環境を対象としている。エンタープライズUEM/MDMソリューションで完全に管理可能なソフトウェアが四半期ごとにリリースが。商用利用可。エンタープライズ向けの機能とアップデートを2年間利用することができます。2年間保証。

Magic Leap 2 の海外のリリース情報

アメリカ

2022年7月15日~2022年9月29日まで、Magic Leap2 Developer Pro – Early Access $3,299が先行販売されました。

アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、サウジアラビア

2022年9月30日に販売開始。

シンガポール

2022年の年末までには販売開始予定。

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