販促・SP(セールスプロモーション)業界のトレンド|ARの活用と最新事例を解説

今、セールスプロモーション(SP)業界での最も注目されるキーワードが「AR技術」です。2022年には劇場版スラムダンク「THE FIRST SLAM DUNK」の販促ツールとして、ARを仕込んだコースターが大きな話題を集めましたよね。

スラムダンクのARが面白いので事例で解説

販促物やノベルティなど、セールスプロモーションにおいてARの導入がどのように業界の未来を塗り替えるのか、この記事ではその魅力や具体例を深掘りします。

1. セールスプロモーションの進化とAR技術

セールスプロモーション(SP)業界は、常に革新的な技術や手法の探求を続けており、AR技術の導入はその最前線に位置します。AR技術を用いることにより、販促の現場では消費者に対してリアルタイムでデジタルとリアルの融合したコンテンツや情報を提供し、驚きのある新しい体験を届けることが可能になります。

Bリーグ(プロバスケットリーグ)のチームである広島ドラゴンフライズは、パネルにカメラをかざすと選手が動き出す「AR選手パネル」を展開しており、スタジアムやアリーナの中の体験をデジタル技術によってリッチ化しています。これは「プラネター」という3D等の専門知識なしにアプリ不要のWebARを制作できるツールによって実現されています。

カメラをかざすと反応が返ってくる体験を「インタラクティブ」と言いますが、このようなワクワクする体験はカスタマーのエンゲージメントを高めます。セールスプロモーション(SP)業界でのAR利用が広がってきた背景に、アプリ不要の「Web AR」の制作が簡単で手軽になったことがあります。

2. デジタルサイネージの課題とARによる解決

デジタルサイネージは近年の販促の現場でのデジタル化においては主役の一つでしたが、設置や運用には多くの課題が伴いました。

例えば、施設のWi-fi制限や電源問題などが頭を悩ませるポイントでしたが、こういった問題に対して販促の現場でAR技術を導入すると従来のハードルをクリアすることができます。サイネージからARへとトレンドが移行する主な理由は以下の5つです。

ARがサイネージよりも効果を発揮しやすい背景
  1. ARはそもそもサイネージのハードを設置する必要がなく、消費者のスマホを活用して魅力的な体験を即座に提供できます。
  2. ARによって提供されるデジタルコンテンツは3Dが飛び出したりするので、サイネージの画面で提供されるコンテンツよりもカスタマーがワクワクするような体験になります。
  3. スマホで直接撮影ができるので、そのままSNS等へソーシャルシェアされるというマーケティング効果が得られます。
  4. どの程度の人数がARを利用したのか等のデータを取得することも簡単です。
  5. インフルエンサーと連動させるとその効果はさらに高まります。
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3. AR技術の具体的な応用

セールスプロモーション(SP)業界でのAR技術の応用は多岐にわたります。

ノベルティ

先ほどのスラムダンクの事例のように、従来の商品にARマーカーやQRコードを組み込むことで、動画や3Dモデルなどのデジタルコンテンツを追加。消費者との新しいコミュニケーション手段を開拓することができます。

イベントやキャンペーン強化

限定的なAR体験を提供し、消費者の関心を高めることが可能です。例えば、「三ツ矢サイダー」では毎年行なっている3月28日の「三ツ矢の日」に、商品とARを絡めたキャンペーンとしてARを提供しています。

三ツ矢サイダー ARキャンペーン 詳細

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4. 技術選定の重要性

セールスプロモーション(SP)業界でのAR技術の導入において、技術の選定は成功の鍵です。中でも、「WebAR」は特に注目される技術。アプリのダウンロードが不要で、スマホのブラウザ上でAR体験が可能となり、消費者の取り組みやすさが格段に向上します。

また、AR技術に専門性を持ったスタートアップ企業などパートナーとともに自社の専門性を高めることも、ARに参入する上での有効な選択肢です。

事例として、ビーアンドピーの「Promotion AR」が挙げられます。

5. AR技術とSEO効果の相乗効果

WebARは、文字通りWebの技術を使ったARなのでWebサイトへの埋め込みが可能です。ECサイトであれば、立体的に商品確認ができるViewerを埋めることでお店へ行かなくとも実物の確認ができるような体験は今後一般化すると考えられています。

ユーザーは商品の実物確認などのインタラクティブなARコンテンツに惹きつけられることでWebサイトの滞在時間が延長され、総ページビューを増加させることが示されています。

    3D/ARを含む商品はコンバージョンが高まり、返品率が下がる(Shopify)

検索エンジンは、サイト滞在時間やページビュー数を評価基準として重視しています。ARがこれらの数値を上げることで、検索エンジンはそのサイトを価値あるものとして評価し、ランキングを上げる可能性が増します。

また、WebARはバイラル性にも優れています。魅力的なARコンテンツはユーザー間で自然にシェアされ、新たなトラフィックを呼び込みます。総じて、WebARとSEOのシナジーは、ブランドのオンライン認知度向上に非常に有効です。

まとめ

AR技術の導入は、セールスプロモーション業界に新たな革命をもたらしています。これにより、消費者体験の質の向上とともに、ビジネスの競争力を高めることができます。

本メディア「ARマーケティングラボ」を運営する株式会社OnePlanetでは、WebARについて豊富な実績を有しています。企画や開発はもちろん、拡散、分析、レポーティングまでサービスをワンストップで提供しています。ご興味がございましたら、お気軽に相談してください。

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