Apple Vision Pro アプリ開発で使用する3Dコンテンツ作成ツール「Reality Composer Pro」の使い方について

はじめに

ARスタートアップのOnePlanetにXRエンジニアとして所属し、様々なAR開発を手がける徳山より、 Apple Vision Pro の開発で使用する3Dコンテンツ作成ツール「Reality Compose Pro」の使用方法について説明します。(Xcodeを使用するためMacが必要です。)

Apple Vision Pro について

Apple Vision Pro については以下の記事をご覧ください。

AppleのARグラス「Vision Pro」についてWWDC23の内容まとめ

Reality Composer Pro 入手方法

Reality Composer Pro は、Apple プラットフォーム向けのアプリ開発から配信までを行うためのツールであり、Apple Vision Pro や iPhone などと連携します。このツールは Xcode に含まれており、Xcode 15 beta 2 のバージョンから利用できます。したがって、Reality Composer Pro を使用するには Xcode 15 beta 2 以降のバージョンをダウンロードしてインストールする必要があります。インストールの際には、visionOS シミュレーターランタイムも一緒にインストールしてください。もしインストールを忘れてしまった場合は、ここから追加でダウンロードし、インストールしてください。(Apple Developerのアカウントが必要です。)

https://developer.apple.com/jp/xcode/

Reality Composer Pro 起動方法

Reality Composer Pro の起動方法は、Xcodeから起動する方法、Xcodeで作成した開発プロジェクトから起動する方法、直接、Reality Composer Proを起動する方法があります。

Xcodeから起動する方法

Xcodeを起動して、メニューのXcode → Open Developer Tool → Reality Composer Proを選択すると起動します。

Xcodeで作成したvisionOS開発プロジェクトから起動する方法

visionOSの開発プロジェクトを開き、左側にあるPackagesフォルダ配下のPackageを選択後、右上にある「Open in Reality Composer Pro」のボタンをクリックすると、Reality Composer Proが起動します。

Reality Composer Proを直接起動する方法

インストールしたXcodeアプリケーションを選択した状態で右クリックメニューから「パッケージ内容を表示」を選択すると、XcodeのContentsに移動します。Contents配下のApplicationsフォルダにあるRealiry Compose Proをダブルクリックすると起動します。

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Reality Composer Pro の 使い方

Reality Composer Proのプロジェクトを開く

Reality Composer Proの起動画面です。新規作成の場合は「Create New Project..」をクリックします。既に作成したプロジェクトが存在する場合は右側から選択します。(Xcodeで作成したvisionOS開発プロジェクトから起動する方法の場合は、プロジェクトが開いた状態から始まります。)

3Dモデルのインポート

Reality Composer Pro が起動すると、Scene.usda が開きます。Reality Composer Pro プロジェクトには、1 つのシーンに 3D モデルやパーティクルなど、さまざまなオブジェクトを配置できます。シーンは複数個作成できます。サポートしている 3D モデルは、.usdz、.usdc、.usda です。(.usda はシーンまたは 3D モデルとして取り扱うことができます。)

3D モデルを Project にドラッグ & ドロップすると、Reality Composer Pro 上で使用できます。Project にドラッグ & ドロップした 3D モデルを Scene の Root 配下にドラッグ & ドロップすると、Apple Vision Pro のアプリ上で表示されます。

デバイスプレビュー

Apple Vision Pro と Mac を接続した状態で、Reality Composer Pro の Send to Device を行うと、配置した 3D モデルを Apple Vision Pro で表示の確認を行うことができます。 以上、Apple Vision Pro アプリ開発で使用する 3D コンテンツ作成ツール「Reality Composer Pro」の使い方についてまとめてみました。

本メディア「ARマーケティングラボ」を運営する株式会社OnePlanetでは、ARグラス および 空間コンピューティングデバイスを活用した開発ついて豊富な実績を有しています。ご興味がございましたら、お気軽に相談ください。

引き続き、Apple Vision Pro に関する最新情報を発信していきますので、宜しくお願いいたします!

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