飲食業界のAR

食事はただお腹を満たすだけでなく、それは一つの「体験」であり、食事以外も含めた周辺の時間も豊かな時間にしたいと消費者は求め始めています。

AR技術を取り入れた「デジタルダイニング」は、これまでとは異なる新しいユーザー体験として普及し始めています。例えばメニューをかざすだけでテーブル上に3Dモデルの食品が浮かび上がる体験は、単にメニューを見るだけの従来の体験よりも、カスタマーの食べる楽しみをより一層引き立たせます。

コロナによって消費者はQRコードをスマホでスキャンすることに抵抗もなくなり日常化したので、AR体験へと到達するストレスはなくなってきています。さらにAppleのARグラスも発売開始となり、もう遅かれ早かれ飲食業界でのAR導入は必須となっていくでしょう。

そこで記事では、飲食業界のAR成功事例をメインに解説していきます。

AR技術とは

ARとは、Augmented Reality(仮想現実)の省略形です。よく知られているVRが完全な仮想世界を作るのに対し、ARは現実世界にデジタル情報を追加します。飲食業界で多く見られるのが、専用アプリでメニューをかざすことで、AR技術によって作り出された3Dの料理が表示されるというもの。

AR導入を考えているなら、簡単にARマーカーについて理解しておきましょう。ARマーカーとは、ARを表示させるための導線です。スマホやタブレットなどの電子端末で、ARマーカーを認識すると、3Dグラフィックスや動画再生がされます。ARマーカーとして登録できるのは平面画像。ポスターやイラスト、パンフレット、商品メニューなど平面画像なら何でもARマーカーにできるのです。

参考:ARマーカーとは?仕組みや種類 QRコードとの違いを事例と共に解説

飲食業界がARを活用することで期待できる効果

まだまだ海外に比べると国内でのAR普及はこれからと言えますが、世界の飲食系メーカーやレストランの中には、すでにARを導入してビジネスを成功させているところがあります。飲食業界がAR導入することで期待できる効果は、大きく5つに分けられます。まずは、ARが飲食業界にもたらす効果について解説していきましょう。

期待できる効果
  1. 3Dメニューで購買意欲を促せる
  2. 新規顧客の開拓につながる
  3. 効率的に顧客情報を集められる
  4. 話題となる店の宣伝を行える
  5. 従業員のスキルアップにつながる

3Dメニューで購買意欲を促せる

飲食業界で多いAR使用事例が、メニューの3D化です。メニューをARマーカーにすることで、顧客がスマホなどでメニューをかざすと、実際の料理が3Dで表示されます。実寸大の料理を表示することで、顧客の購買意欲を促せるのはもちろん、注文決定時間の短縮や「思ってた料理と違った」などの後悔を防げます。さらに顧客は、料理のサイズや栄養情報、原材料なども詳しく知ることができるのです。

新規顧客の開拓につながる

目新しいAR技術は、多くの人々の注目を集めます。ARを活用するだけで、新たな人々にリーチすることができるでしょう。ARには、ビジュアルの力であらゆる壁を取り払う力があります。言語の壁は良い例でしょう。日本語ができない外国人は、メニューだけ見てもなかなか料理のイメージができません。しかし、ビジュアルの力で言語の壁を取り払うARを使えば、外国人でも十分に納得してメニュー選びができるようになるのです。上手にARを活用することで、ミレニアル世代や外国人など、新たな顧客層の開拓に期待できます。

効率的に顧客情報を集められる

飲食業界において、顧客情報収集は重要な業務です。膨大な顧客情報を集めることで、新メニュー開発や接客サービスの向上、リピーター獲得などの効果に期待できます。問題は、顧客情報を集めるのが難しいことです。従来の情報の集め方は、アンケートやポイントカード配布などが一般的でした。しかし、そういったアナログな方法では、効率的に情報収集が行えません。AR搭載のアプリを使えば、顧客が特に興味を示した各商品の情報や滞在時間など、これまで取得できなかった多様な情報を集められるのです。中でも、顧客の味の好みを知れるのは大きなメリットでしょう。

話題となる店の宣伝を行える

ビジネスの成功には、効果的な宣伝が欠かせません。見方を変えれば、どれほど優れた商品や料理を開発しても、適切な宣伝を行わなければ人々は集まらないのです。近年、テレビコマーシャルや新聞広告などの宣伝と同じくらいSNSマーケティングが重要となっています。SNSで話題になる宣伝を行えば、多くの集客に期待できます。比較的新しい技術のARを使えば、顧客に嫌われない、むしろ、ともに楽しんでもらえる宣伝を作れるのです。すでに多くの飲食メーカーは、ARを使った宣伝を実施しています。後ほど事例をたくさん紹介するので、それらを参考にすると良いでしょう。

従業員のスキルアップにつながる

ほかの業界と同様に、飲食業界も優れた人材を育成しなければなりません。あまり知られてはいませんが、ARを活用することで効率的に従業員トレーニングを行えるようになるのです。たとえば、シェフの育成にARを活用できます。シェフはスマートグラスを装着することで、食材の切り方や手順までグラフィックスで確認しながら調理修行を行えます。同様に、ウェイターの研修も効果的でしょう。ARを研修に活用することで、社員はより深く理解しながら、効率的にレベルアップを図れるのです。また、トレーニングの質を高めつつ、人材育成費用の削減にも期待できます。

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企業や飲食店がARを導入する方法

企業やブランドがARを導入するための方法は、大きく以下の3つに整理できます。

WebAR

専用アプリが不要、かつプラットフォーマーによる規約などないため普及が加速している技術が「Web AR」です。特に店舗ARであれば、位置情報で体験できる場所を制御してお店限定の体験を作ることもできます。リアルビジネスでARをうまく活用したいニーズがある場合、技術的に最適なWeb ARは普及が進むでしょう。GPSやCookie等を活用したさまざまなARアプリケーションを手軽に提供することができます。

また、Web ARの実装にも2つのパターンがあり、従来は開発会社に依頼して開発してもらう方法が主流でしたが、いまは3D等の専門知識なしにアプリ不要のWebARを制作できるツールが登場し、これにより安く簡単にWeb ARを内製できるようになりました。一般的なWeb AR制作ツールのデメリットであった「認識性能の悪さ」「価格の高さ」という点さえもクリアする優れたWeb AR制作ツールも登場してきたので、飲食店での活用が普及し始めています。

プラネター:https://planetar.jp/

実際に、ロサンゼルスの焼肉店ではこちらのように可愛いキャラクターが出現する「お店限定のAR」を上記のツールを使って導入しています。他にも様々な業界でWebARの手軽な導入が進んでおり、プログラミングをせずに簡単にオリジナルのWebARコンテンツを制作するツールを検討してみるのも良いでしょう。

AR COW

InstagramなどのSNSのARカメラ

専用アプリをインストールしなくても、多くの人のスマホにすでにインストールされている点がメリットです。また、比較的安価かつ手軽にARコンテンツの制作が可能です。デメリットとしてはプラットフォーマーとしてInstagramを運営するMeta社の規約を守って開発しなければならず、できることが限られます。また、Instagramのアプリをインストールしているユーザーしか利用できないといった点も課題になります。

InstagramのARについて詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になるでしょう。

Spark AR Studioとは? ワクワクするInstagram ARフィルターの作成方法と主な機能を活用事例と共に解説

専用ARアプリ

高度なAR体験の開発に適していますが、開発コストが高くなりやすいです。ユーザーにはアプリをインストールをしてもらうハードルが高いため、一般的には選択されないことが多いでしょう。もし作り込んだ自社専用のARアプリを大規模な予算をかけて開発したい場合には適した技術となります。

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飲食業界が宣伝・マーケティングでARを活用した事例

ARを広告やマーケティングで活用するメリットは、消費者が参加できるユニークな広告を作成できることです。インタラクティブな広告になるので消費者に嫌われることなく、商品やレストランの宣伝が行えるでしょう。ここからは、飲食業界が宣伝・マーケティングでARを活用した成功事例を紹介します。

飲食業界が宣伝・マーケティングでARを活用した事例
  • ケンタッキー・フライド・チキン
  • ゲータレード
  • コカ・コーラ

①ケンタッキー・フライド・チキン

インドのケンタッキー・フライド・チキンは「WOW」というキャンペーンを実施しました。これは、ケンタッキーの値段が高いと思っている顧客にARの力で値段が安いと証明するものです。ユーザーが専用アプリをダウンロードして指定のお札をスキャンすると、そのお札で購入できるメニューが3Dで表示されます。例えば、1,000円札をスキャンするとハンバーガーとドリンクが現れ、5千円札だとハンバーガーセットとチキンが現れるといった具合です。独創的なアイデアということもあり、アプリダウンロード数は35,000を超え、インドのiTunesストアでアプリが取り上げられるほどの成功を収めました。

②ゲータレード

スーパーボウルは全米中の人々が視聴することもあり、企業にとっては最大の宣伝チャンス。どの企業も独創的な広告で勝負を仕掛けますが、2016年の広告の勝者は飲料メーカーのゲータレードでした。毎年スーパーボウルの勝利チームが、コーチたちにゲータレードの入ったバケツをかけるのが伝統になっています。その伝統を利用して、ゲータレードはスナップチャット上でARフィルターを制作しました。

ユーザーが自撮りモードにして口を開けると、ARの力でゲータレードがかけられる演出を楽しめるのです。この広告はテレビ放映してないにも関わらず、48時間以内に1億6千万以上のページビュー、800万以上の動画投稿が行われました。世界の企業はスナップチャット上で、ARフィルターを製作しています。日本でも人気が出る可能性は十分にあるので、今からチェックしておくのがおすすめです。

③コカ・コーラ

コカ・コーラは全世代にブランドメッセージを伝えるため、ARテクノロジーを活用しました。コカ・コーラの缶をスマホでスキャンするとキャラクターが登場して、アニメーションが開始されるのです。アニメーションの基本の流れは、登場人物たちが見た目などの違いを受け入れて、最後は共にコカ・コーラを飲むというもの。AR技術を活用することで、記憶に残るポジティブなブランドメッセージを伝えるのに成功しました。

コカ・コーラはARテクノロジーの導入に積極的で、2018年にはショッピングモール内にAR搭載のディスプレイを設置しています。ディスプレイの前に立つと、ARが作ったコーラの空き缶が捨てられ、ユーザーはそれをごみ箱に捨てるゲームが開始されるのです。このゲームを通して、コカ・コーラはリサイクルの大切さを訴えました。

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飲食業界がARメニューを制作した事例

ARメニューと一口に言っても、料理イメージの具体化やエンタメ性の向上など使い道はさまざまです。ここからは、飲食業界でARメニューを制作した事例を紹介します。

飲食業界がARメニューを制作した事例
  • マグノリアベーカリー
  • ビノ・レバンティーノ

④マグノリアベーカリー

ニューヨークに拠点を置くパン屋マグノリアベーカリーは、世界初のAR搭載ケータリングメニューを作成しました。マグノリアベーカリーの顧客の多くは、ウェディングケーキを注文します。ウェディングケーキ選びに慎重になるのは当然で、顧客はケーキの味だけではなく、見た目にもこだわるのです。しかし、従来のメニュー写真だと、サイズやディテールまで確認できません。

そこで、ARメニューが開発されました。タブレットやスマホなどでお皿を映すと、そこに実寸大の商品が表示されるのです。顧客は商品を360度から確認とズームも可能。ウェディングケーキの仕上がりを正確に確認してから注文できるため、顧客のエンゲージメント上昇に貢献したと思われます。

ビノ・レバンティーノ

ニューヨークのワインバー、ビノ・レバンティーノは豊富なデザートが人気を集めています。しかし、デザートの中にはカターイフのように、風変りなメニューがいくつかあるのです。従来の、文字だけのメニューでは、顧客はデザートの想像がつきません。そこで顧客にメニューの説明をするのではなく、AR技術を使って、実際に料理を見せることにしたのです。

顧客は渡されたタブレットを使うことで、テーブル上に実寸大の料理を映せるようになりました。もちろん、360度からの確認やズームも可能。バーのオーナーによると、ARを導入してから売上は22%増加したそう。今後、外国人の顧客が多かったり、イメージしにくいメニューを提供したりする飲食店では、ARメニューの導入が必須となるかもしれません。

商品パッケージを使ったARの事例

飲食や商品業界でのARの活用方法の1つに、商品パッケージを使ったARがあります。以下に具体的な国内外の事例を紹介します。

⑥19クライムズ

オーストラリアのワインメーカー19クライムズは、AR搭載のアプリを開発し、普通のワインボトルにエンタメ性を追加しました。ワインボトルに描かれているのは、19人のイギリス人犯罪者。かつてイギリスの犯罪者はオーストラリアに流刑され、その道中多くの犯罪者が死んだのです。オーストラリアにたどり着いた生き残りの19人の犯罪者たちが、オーストラリア文化を作りました。

専用アプリでボトルのラベルをかざすと、各流刑者が彼らのストーリーを話してくれるのです。この取り組みは大成功し、売上は60%増加、ブランド価値は70%も上がりました。19クライムズのAR導入事例は、ネットを中心に大きく話題となり、ブランドイメージと売り上げを高めた良い例です。

⑦Shackleton(ウィスキー)のAR

Shackletonは、南極探検に参加していた探検家をモチーフにしたウィスキーのブランドです。

このARは、探検家の物語を元にしたインタラクティブな演出が表示されるARです。ユーザーは、南極探検の旅を擬似体験することができます。

⑧Guinness(ビール)のAR

黒ビールで有名なギネスビールのARの事例です。このAR体験もビール瓶のラベルをマーカーとしてトリガーにしています。ユーザーは、ビデオコンテンツを視聴したり、興味深い雑学を読んだり、ゲームをプレイしたり、クイズに正解したり、SNSで体験を共有したりできます。

このAR体験はギネスファンの間で大きな成功を収め、ブランドの売上を向上させることに成功しました。さらに、このAR体験はSNSでのギネスのプレゼンスを高め、ブランド認知度の向上に貢献しました。

⑨ジャック・ダニエル(ウィスキー)のAR

こちらは有名なウィスキー「ジャック・ダニエル」の飛び出す絵本のようなARです。

同じくラベルをマーカーにしており、カメラをかざすと折り畳まれた絵本が飛び出すような演出でジャック・ダニエルの創業ヒストリーや水へのこだわりが物語のように展開されます。非常に面白い事例なので、こちらの記事にも詳しくまとまっています。

参考:ジャック・ダニエルの飛び出す絵本のようなARアプリ|飲食ブランドのAR活用事例​

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飲食業界がARを活用してエンタメ・非日常性を高めた事例

飲食業界の中でも、レストランやバーなどの外食産業はエンタメ性を高めることが重要です。その理由は、人々は味だけではなく、非日常性を求めて外食をするからです。味だけを求めるなら、デリバリーで十分であり、人々がレストランに赴く理由も知っておかなければいけません。ARを活用すれば、非日常性を高められます。ここからは、レストランやバーがエンタメ/非日常性を高めた事例を見ていきましょう。

飲食業界がARを活用してエンタメ・非日常性を高めた事例
  • ドミノ・ピザ
  • レ・ペティット・シェフ
  • スターバックス
  • シティ・ソーシャル
  • 春華堂 うなぎパイ
  • 三ツ矢サイダー

⑩ドミノ・ピザ

先進的なマーケティングの取り組みが有名なドミノ・ピザ ジャパンでは、新商品のプロモーションにARを導入しています。2021年11月1日にリリースされた「ワールド9チーズ・クワトロ」のプロモーションとして国内AR開発企業のOnePlanetのARを採択し、「ドミノ”チーズの世界をめぐる旅”AR」というユニークなARコンテンツを発表しました。こちらはアプリ不要のWeb ARで開発され、多くの人に利用されました。

蒸気の動画のようにチーズでできた世界地図が目の前に出現し、ユーザーはドミノ・ピザのこだわりのチーズを世界地図の上でめぐる旅ができるAR体験となっています。楽しみながらチーズの学習ができるだけでなく、ドミノ・ピザの素材へのこだわりも伝わり、ブランドへのロイヤリティを高めることに貢献しています。自宅に居ながら、世界中のチーズを知ることができる旅へと出かけられるような非日常のAR体験は、SNSでも話題を集めており、国内でも先進的なARマーケティングの事例と言えるでしょう。

⑪レ・ペティット・シェフ

レストランのレ・ペティット・シェフは、ARでエンタメ性を大きく高めました。彼らはテーブルをビジュアル・マッピングの場としたのです。普通のレストランでは、顧客は料理注文をすると、テーブルで待つのが一般的でした。しかし、レ・ペティットシェフでは、顧客の前で小人のようなシェフが、料理を作ってくれるのです。デジタルキャラクターが料理を作り終えると、実際の料理が届けられます。この様子を映したYouTube動画は世界中で話題となり、公開から数ヶ月で600万以上の再生回数を記録したのです。人々は外食で、料理の味を求めるのは当然ながら、非日常性も重要視します。ARでエンタメ性を高めるのは、良いアイデアでしょう。

⑫スターバックス

先進的なマーケティングの取り組みが有名なスターバックス ジャパンでは、お花見シーズンを先取りする桜のARを店舗に導入して話題作りに成功しています。こちらでは2020年2月に実施された、スタバ店内で一足早くお花見ができる桜ARを紹介しましょう。店内にQRコードが記載されたポップが設置され、そこから入らないとAR体験ができない導線になっているため、「店舗限定」の桜AR体験になっています。

スターバックスの店舗内の桜

QRコードから専用のページ(LP)へと遷移して……

ランディングページ

専用ページ内に設置されているARカメラを立ち上げると……

咲いた桜

店内に素敵な桜が咲きました!花びらが舞い落ちる演出もあるかなりリアルな桜なので、季節のドリンクと一緒に撮影している人も多くいました。ストアへのAR導入は、スタッフのオペレーション負荷の低い設計も大変重要になりますが、その点も丁寧に配慮されたARの導入となっており、洗練されたAR導入はとても参考になります。こちらに詳細がまとまっているので、ぜひチェックしてみてください。

関連記事:スタバの桜ARやった?StarbucksのARを使ったリアル店舗マーケティングについての考察

⑬シティ・ソーシャル

ロンドンにあるレストラン&バーのシティ・ソーシャルは、世界初となるARを使ったカクテルメニューを開発しました。なんとARの力でカクテルが芸術作品になるのです。無料アプリをダウンロードして、ARマーカーとなったコースターをかざすと、カクテルの周りに芸術作品をモチーフにしたアニメーションが登場します。カクテルごとにコースターは変わるので、顧客はカクテルを注文するたびに、異なるARアニメーションを楽しめるのです。AR技術を導入することで、非日常性がより高まった事例です。

⑭春華堂「うなぎパイ」AR

以下はうなぎパイで有名な「春華堂」が展開したARプロモーションの事例です。浜松銘菓「うなぎパイ」を購買しれもらうために、浜松へ足を運んでもらう機会を増やすべく、同社は自社の社屋を観光施設のように面白い建物にしてカフェや工場などを併設した複合施設にしています。その施設が飛び出すエンタメ性たっぷりのARを展開しました。

事例紹介:春華堂「うなぎパイAR」

⑮三ツ矢サイダー

三ツ矢サイダーは3月28日の「三ツ矢の日」に、ARマーケティングを展開しました。カットフルーツに三ツ矢サイダーを注ぐと「フルーツポンチ」になるという、知られていない楽しみ方の啓蒙をエンタメ性の高いARと共に展開し、新たな楽しみ方の認知拡大を実現しました。⑯⑰⑱⑲⑳

 

事例紹介:三ツ矢サイダーAR

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飲食・食品業界でAR×キャラクターを使った事例(InstagramのAR)

InstagramのARを機能をうまく活用したARマーケティングでカスタマーのエンゲージメントを高めたり、ソーシャルシェアを実現しているブランドも出てきました。以下はその中でも特にキャラクターを活用したInstagram ARの事例を紹介します。

⑯ハッピーターンのAR

言わずと知れたハッピーターンは、亀田製菓株式会社が製造販売する商品です。亀田製菓さんは「柿の種」も有名ですね。1976年に発売された当時、第一次オイルショックの影響で不景気であったことから、「幸福(ハッピー)」が客に「戻ってくる(ターン)」よう願いを込めて名付けられたものとのことです。素敵な名前の由来です。亀田製菓のアカウントは1.6万人のフォロワーを抱えています。

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亀田製菓のアカウントではハッピーターンにまつわる2種類の楽しいARフィルターを提供しており、それぞれを解説していきます。アカウントの☺︎マークから体験ができます。

ハッピーターン イースター

「イースター」というARでは、はじめに「イースターエッグ」という卵が空間中に出現し、それをタップすることで演出が始るようになっています。体験の流れはまず卵が巨大化し…卵が割れると、中からハッピーターンのキャラクター「ターン王子」が出現

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そして、ターン王子が魔法をかけるような演出を経ると…ターン王子になっちゃった!

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という、子供が楽しい演出をARで提供しています。こちらは一度に5人まで同時に体験が可能になっています。ぜひご家庭でハッピーターンを食べながら試してみてください。

ハッピーターン クリスマス

亀田製菓のアカウントでは、「クリスマス」というARフィルターも提供しています。こちらもイースターと同様にプレゼントが空間中に表示させるところから始まり、クリスマス仕様のターン王子が出現 → そのままターン王子に変身!類似フィルターを2つのシーズンで楽しめるようになっています。ぜひアカウントより楽しんでみてください。

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⑰Chupa Chups(チュッパチャップス)のAR

お菓子業界でInstagramのAR機能を取り入れている事例としてChupa Chups(チュッパチャップス)の事例をご紹介します。チュッパチャップスは、世界で最も売れている棒付きキャンディです。歴史は比較的長く、1958年、スペイン・カタルーニャのバルセロナで、チュッパチャップス社から誕生しました。それでは早速、どんなARフィルターを配信しているか紹介します。

HAPPY COLOR DAY

こちらはアウトカメラで楽しむARです。画面をスワイプすると、スワイプした部分は曇りARがなくなり透過されます。気になった方は是非アカウントから試してみてください。

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BONUS STAGE

こちらはムービー型のARです。キャラタームービーが再生されて、キャラクターが自分の顔になるというかなりユニークなARです。自分がキャラクターになって、チュパチャプスを持って走っている姿はなんとも笑えます。気になった方は是非アカウントから試してみてください。

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⑱Oreo(オレオ)のAR

お菓子メーカーでInstagramのAR機能を取り入れているOreo(オレオ)の事例です。オレオは皆さんご存知だと思いますが、黒いココアクッキーにクリームがサンドされたお菓子です。どんなARフィルターを配信しているか紹介します。

Concert Pink Pack

こちらのARはお菓子のパッケージを画像認識するとキャラクターが出現して、キャラクターのコンサートを楽しむことができます。既存の商品に付加価値を与える、参考になる活用事例です。

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What cookie are you?

キャラクターを生かしたARではありますが、こちらは頭上にオレオが出現し、味のバリエーションをルーレットで楽しめるARです。気になった方は是非アカウントから試してみてください。

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まとめ

飲食業界がARを導入することで、新規顧客の獲得やリピータ率増加などさまざまな効果を得られます。しかし、まだ新しい分野なので、ARに専門特化した、高度な専門性を有するパートナーとともに取り組みを始めることが重要です。飲食業界とARの相性は良いので、これから導入を検討することで他社ブランドとの差別化を実現できるでしょう。

「ARマーケティングラボ」を運営するOnePlanetでは、様々な飲食系企業、ブランドにARを導入してきた実績がございます。ARを活用した売上拡大や飲食業界に革命をもたらすAR技術。テーブルがインタラクティブなステージに変わり、食品は鮮やかな3Dモデルでお客様を迎えます。本記事では、食事の選び方から食べる喜びまでを深める、ARを活用した最新の飲食店の取り組みを紹介します。あなたの食事体験が一変するARの可能性を探ります。ブランディングなどを得意としているので、飲食業界でARのビジネス活用を検討していましたら、お気軽にご相談ください。

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