アパレル・ファッション業界のインスタグラムARフィルター活用事例と活用方法

オリジナルのARエフェクトが開発できるSpark AR。今では多くの企業がプロモーションやマーケティングに活用しています。

若い女性を中心に多くの一般ユーザーがインスタグラムを利用する中、この流れに乗り遅れまいと、自社のブランディングや商品の認知拡大を目的して多くの企業が活用をはじめています。

今回は、インスタグラムを活用するメリットと、アパレル・ファッション業界のARフィルター活用事例から参考にしたいポイントを紹介していきます。

アパレル・ファッション業界がARフィルターを活用するメリット

Spark AR Studioの登場で、企業が自由度の高いARフィルターを提供できるようになりました。

「綺麗・かわいい・美味しそう・楽しい・面白い・憧れる」など感情に直接伝わりやすい商材を扱っているアパレル・ファッション業界はRフィルターとの親和性も高く、活用することによる効果も期待できるでしょう。

Spark ARを活用するメリットは主に2つ挙げられます。

メリット1:オンラインで試着体験を提供できる

ARを活用することでユーザーが気軽に商品に触れる体験を提供することができます。

また、Spark ARの場合はインスタグラムのアプリがインストールされていればすぐに、何処にいてもフィルターを使用できます。

店舗に行かなくても気軽に試着体験ができるので、ECの購入率や店舗集客の工場に期待できます。

メリット2:自社ブランディングによる他者との差別化が図れる

企業でARフィルターを配信することは、自社ブランディングにも効果があります。

ブランドに合わせたARフィルターを開発することにより、ブランドの世界観に触れてもらいユーザーに強い印象を与えることができます。

また、アカウントの世界観を強化することで競合他社との差別化を図ることができます。

ファッションブランドに最適なARの企画

ARにはさまざまな種類のコンテンツがあり、以下からは特にファッション系のブランドにフィットするARの企画を紹介します。

①ストア出現AR

「PORTAL」と呼ばれる空間に別世界への入り口が出現するようなARをご存じでしょうか。

https://twitter.com/the8thwall/status/1100125032892719106

8th wallとはWEB上でARを楽しむためのソフトウェアですが、Instagramでも同様のARを開発することが可能です。

以下は同じ技術を使いストア内や室内スペースをどこでも再現できるARになっています。外出自粛のご時世、自宅にバーチャルストアが出現するようなAR体験は、ユーザーに新しいショッピング体験を楽しんでもらえるのではないでしょうか。お家時間が、ちょっと楽しくなるかもしれません。

画像1

こちらのURLより実際に楽しめますので、ご自宅の中で新しい小部屋が出現する体験を楽しでみてください。

②試着AR(ネックレス、メガネ)

InstagramのAR機能を活用し、バーチャル試着の提供ができます。

とても良いARが担う役割としては、自宅からのショッピング体験を楽しみたいユーザーとお店で販売できない事業者をつなぐ、今のご時世にぴったりの機能です。

特にARは顔周辺の試着体験に優れており、米国のメガネ企業ではかなり進んだバーチャル試着体験を提供しています。

度の計測が不要なUVカットのメガネやサングラスなど「似合っているか?」という確認だけで購入まで至りやすい商品はECサイトからの購入率の向上に期待ができ、とても相性が良いです。

私たちもメガネやネックレスの試着体験をサンプルとして提供していますので、以下よりお試しください。

サンプル:ネックレス

サンプル:グラス

③空間AR

企業のロゴが空間中に出現するようなARは、ブランドのファンやユーザーが日常的に遊んで投稿をしてくれることでそのユーザーの周辺にいる人たちへと自然な形でプロモーションができます。

ELLE JAPANさんのInstagramアカウントで提供されているARもそのような役割を担っているでしょう。とても可愛いARです。

日常的に使われれうような可愛いARを開発することが重要なので、つまり男性だけでなく女性も交えてARの企画を検討することがとても重要になります。

ELLE JAPANさんのロゴ出現ARはこちらよりお試しください。

④ゲームAR

スケートボード愛好家をファンに抱える「RIPNDIP」というLA初のファッションブランドをご存知でしょうか。

原宿にもストアを出しており、なんとも言えない表情をしたネコがアイコンキャラクターになっています。

RIPNDIPのInstagramではアカウント内で多数のARフィルターを提供しています。

その中でも、ブランドのカルチャーでもあるスケートボードを楽しめるゲームARをInstagramアカウント内で提供しています。表情認証の機能を活用し、口を開けると障害をクリアしていけるものです。

簡易的なゲームですが、ブランドの世界観を楽しめますのでこちらより是非お試しください

ブランドのカルチャーをゲームにしてユーザーに提供するARは、参考にできそうですね。

参考:ブランドや商品のプロモーションに “ARゲーム” が有効?事例と共に解説

アパレル・ファッション業界のARフィルター活用事例

それでは、アパレル・ファッション業界のARフィルター活用事例を紹介します。

①ファッションブランド「Dior」|試着体験を提供

出典:Karlie Kloss and Natalia Vodianova try out Dior’s AR filter on Instagram Courtesy

ファッションブランドDiorは、サングラスとヘッドバンドの試着体験をインスタグラムのARエフェクトで提供した事例です。

商品の試着だけでなく、フォトジェニックな演出をすることで高い拡散性を発揮しました。

提供したエフェクトは260万以上のインプレッションがあり、フォロワーの獲得にも効果がありました。

②ファッションブランド「Dior」|ARクリエーターとコラボし、ブランドの発信に活用

出典:Dior Makeup / Youtube

ARクリエーターとコラボによるメイクアップエフェクトの事例です。

世界観の近いアーティストとコラボすることによって、ブランドの発信の強化や新しいファン層へのリーチが期待できます。

③ファッションブランド「Carlings」|ARで着せ替えが出来るデジタルTシャツを販売開始

ファッションプランドCarlingsはSNSだけにメッセージが表示されるTシャツの販売を開始した事例です。

専用のTシャツを専用のフィルターでかざすと、柄とメッセージが出るような演出になっています。

現在20種類の柄が配信されて、ユーザーは好みのものを選んでインスタグラムに投稿することができます。

ユニークな発想で、企業のブランディングに成功した事例になります。

④ファッションブランド「Moncler」|店舗の集客にARフィルターを活用したキャンペーンを実施

こちらはMonclerの新店舗の開店に合わせて、記念エフェクトを配信した事例です。

高い拡散性をもつARフィルターはSNSキャンペーンとの相性がとても高いです。また、フィルターは永続的に残るので、インスタグラムアカウントの資産になります。

まとめ

いかがでしたか。

Spark ARを活用したファッション・アパレル業界のキャンペーン事例や、Inatagramアカウントを紹介してきました。

適切なアカウントの運用、効果的なキャンペーンの実施に合わせてARフィルターを活用することで、自社ファッションブランドを広く認知させることができます。

SNSの普及の加速に伴い、人と人のつながりを重視したマーケティング手法が非常に重要となってきています。

ARフィルターを通してターゲットに親近感を持ってもらい、性別や世代、ライフスタイルにあわせたコミュニケーションを取って影響を与え、自社のファンを増やしていきましょう。

本メディア「ARマーケティングラボ」を運営するOnePlanetは、ARエフェクトの開発、ARを活用したキャンペーン拡散やブランディングにおいて、企画から開発・拡散・分析・レポーティングまで1つの会社でワンストップに提供しており、様々な業界での多数の実績を有しています。

ARコンテンツやInstagramのAR機能のビジネス活用を検討していましたら、お気軽にご相談ください。

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