ドミノピザAR体験

新型コロナウイルス感染拡大予防の影響で、外食にも気を使う日々。食事のデリバリーを頼む機会が増えた方も多いのではないでしょうか?

ところで、食事のデリバリーで一番に思い浮かぶものって何でしょうか?筆者は迷いなく「宅配ピザ」です!トロトロに溶けたチーズがたっぷり乗ったピザとお酒があれば、それだけで幸せな気分になりますね!そんなチーズ好き・ピザ好きが試さずにはいられない、おもしろいARプロモーションを発見しました。

ワールド10チーズ・クワトロ

大手宅配ピザチェーン店「ドミノ・ピザ」が、新商品「ワールド10チーズ・クワトロ」の発売に合わせてプロモーションARアプリをリリースしています。ドミノピザとARといえば、2013年の初音ミク&ARとのコラボが有名で、ネット上でも話題になりました。

そのときは完全にエンターテインメインに振り切ったプロモーションでしたが、今回はどんなARなのか気になりますね。さっそく試してみました!

ドミノ「”世界のチーズをめぐる旅”AR」はWeb AR!簡単に楽しめることが魅力

「ワールド10チーズ・クワトロ」のAR

「ワールド10チーズ・クワトロ」のプロモーションとしてリリースされたテーマは、“世界のチーズをめぐる旅”AR。どんなコンテンツが楽しめるのか紹介していきましょう。

ARの概要

本コンテンツは、ARに特化したスタートアップである株式会社OnePlanetとドミノ・ピザ ジャパンにより開発されたARを活用した新しいプロモーション施策でs。

ドミノ・ピザの新商品ピザ4種類に使われている、世界各国の10種類のプレミアムチーズに関する理解を深められるARです。一口に「チーズ」とで言っても、その種類は国や地域によってさまざまです。見た目・味・製法、そして歴史も異なります。そんな国ごとに異なるチーズの詳細情報を、ARで現れる地球儀を回して世界を旅しながら学べるコンテンツとなっています。

Web上で楽しめるブラウザベースのARなので、専用アプリのダウンロードは不要です。「マーカーレスタイプ」のARなので、トリガーとなる画像も要りません(ちなみに、ピザの注文は必須ではありません)。つまり、推奨動作環境を満たすスマートフォンさえあれば、今すぐ気軽に試せます!ぜひトライしてみてくださいね。

OnePlanetへ相談する お役立ち資料請求

推奨動作環境

公式で発表されている推奨動作環境は次のとおりです。

推奨動作環境

iPhone

  • OS:iOS11以降(iPhone7 以上)
  • ブラウザ:Safari

Android

  • OS:OS8.0以降
  • ブラウザ:Google Chromeまたは標準ブラウザ

    ただし、この条件を満たしていても動作が不安定になることがあります。スマートフォンのカメラやセンサーを使いますので、できるだけ明るい環境で楽しむことをおすすめします。

    ドミノ”世界のチーズをめぐる旅AR”の遊び方

    画像引用元:公式Webサイト

    ARの遊び方はとてもシンプルなので、「ARってよくわからない!」という方でも簡単に楽しめます。詳しい遊び方はこちらの動画でも確認できますよ。

    ステップ①:専用ページへアクセスする

    まずは、お持ちのスマートフォンで、専用ページへアクセスしてください。スマートフォンのカメラ・モーションセンサーを使用しますので、アラートが出たら許可してくださいね。

    専用ページへアクセス

    「ARカメラを起動する」をタップすると、ブラウザ上でカメラ画面に切り替わります。

    カメラ画面に切り替わる

    動作と方向の許可

    カメラのアクセス許可

    ステップ②:ARを起動すると地球儀が登場する

    AR開始画面が出てきたら、「はじめる」をタップし、床にカメラを向けて空間を認識させます。何もない壁だと反応しづらいので、広さや奥行のある床やテーブルを認識させることがコツです。

    床にカメラを向けて空間を認識させる

    認識が完了すると、黄色い〇が現れるので、タップボタンを押しましょう。

    床にスマホをかざす

    地球儀が登場しました!いろんなチーズがふわふわ浮いていますね。

    AR地球儀

    カメラを近づけると、拡大して見えます。まるでその場に地球儀が存在しているかのようです。

    AR地球儀を拡大

    ステップ③:気になるピザを選択する

    「ピザを選ぶ」をタップし、4つの新作ピザから気になるピザを選びます。今回は右上の「プレミアムセブンチーズ」を選んでみました。

    4つの新作ピザ

    ステップ④:選んだピザに使われているチーズが地球儀上に出現する

    アテンションがついているチーズが、このピザに使われているチーズです。指でくるくる回すと地球儀を動かせるほか、指でピンチイン・ピンチアウトすれば、地球儀本体の拡大・縮小もできます。

    AR地球儀本体の拡大・縮小

    拡大してみました。チーズの質感がとてもリアルです。

    チーズの質感

    Twitterではいろんな大きさに変えて遊んだり、ところどころに配置されている動物や建物を拡大したりしている人がいらっしゃいました。

    ステップ⑤:気になるチーズをタップすると詳細情報が表示される

    日本の上に、五重塔とカマンベールチーズらしきものを発見しました!

    カマンベールチーズ

    カマンベールをタップしてみると、リアリティのあるチーズの画像と、熟成期間や固さが表示されました。

    チーズの画像と、熟成期間や固さ

    さらにスクロールすると、チーズに関する興味深い情報がずらっと並んでいます。

    表示される情報
    • 産地
    • チーズの熟成期間
    • チーズのタイプ・固さ
    • 選んだ国のチーズ事情(消費量など)
    • 選んだ国のチーズヒストリー(その国でチーズが作られた歴史など)
    • おいしい食べ方
    • 特徴・テイスト
    • このチーズが使われているピザとオススメの食べ方

    チーズの歴史の解説

    日本のチーズの歴史、全然知りませんでした。平安時代の日本に、すでにチーズのような乳製品が日本にあったのですね。

    ピザの詳細や、美味しい食べ方もしっかり入っています。ちなみに、今回のARにラインナップされているプレミアムチーズは、次の10種類です。

    チーズの種類
    • カマンベール
    • モッツァレラ
    • ベームスター
    • ミモレット
    • レットチェダー
    • ダナブルー
    • ボッコンチーニ
    • パルメザン
    • ゴーダ
    • チェダー

    知っているチーズはありましたか?個人的には、ベームスターチーズの説明がすごく興味深かったです。オランダの伝統的なチーズなのですが、このAR体験で初めて知ってとても勉強になりました。

    知らないチーズもどんどん調べて、理解を深めてみてください。遊び終わる頃には、無性にピザが食べたくなっているかもしれません!

    遊んでみた感想

    ドミノピザのAR

    実際にドミノピザのARを遊んでみた感想として感じたのは、次の2点です。

    ARを楽しむページから注文ページへのジャンプがノンストレス

    Web ARは、ネットショッピングやネット通販との相性がとても良い技術です。専用アプリのダウンロードが不要なので、Webページの一部としてシームレスに展開できます。

    今回のARでも、コンテンツ内に「ピザを注文する」ボタンが複数設置されており、いちいちアプリを閉じてブラウザに戻って……といった操作が不要です。コンテンツを遊んでいる途中でもすぐに注文ページへジャンプできるので、ストレスを感じませんでした!

    チーズに関する知識を楽しく勉強できた

    ピザが好きな人の中には、チーズが好きな人もきっと多いことでしょう。でも、チーズの歴史や種類まで詳しく知る機会はなかなかありませんよね。

    今回のARは、ただピザを頼むだけでなく、ピザを頼む過程で「チーズに関する理解を深める」という付加価値を生み出してくれるコンテンツです。ピザを頼む前はもちろん、ピザが届くまでの時間に読み物として楽しめそうです。

    まとめ

    ARを使ったプロモーションは、体験者にワクワク感を生み出してくれます。今回のドミノピザのプロモーションも、単純にチーズに関する特設ページを作っただけでは、多くの視聴者は見てもらえないでしょう。ARという技術と組み合わせることで、「何がでてくるんだろう?何が起こるんだろう?」という期待感をもってコンテンツを楽しんでもらえます。その意味で、ARはブランドとファンのコミュニケーションのきっかけ作りに向いています。

    最近はARの技術が進歩し、動きや反応を持たせることもできます。今回は、地球儀をぐりぐりと動かしてチーズを探しにいく、というおもしろさがありました。こうしたARの強みを生かせば、いろんなコンテンツをおもしろく・楽しく発信できます。ARは、一般の方と商品・企業のコミュニケーションのきっかけづくりにとても有効な手段と言えるでしょう。

    こちらのARを開発した株式会社OnePlanetと、ドミノ・ピザ ジャパンの中の方とのインタビュー記事もウェブメディアにて掲載されているので、仕掛け人の頭の中を参考に覗いてみるのも良いかもしれません。

    また、今回のように専門的なARの開発を行わずとも、アップロードするだけで簡単にアプリ不要のWebARを使ったプロモーションを安価に手軽に仕掛けられる「AR制作ツール」も登場してきていたり、Apple社も新しいARデバイスの発売を開始したりと、プロモーションでのAR活用は日増しに重要性が高まっています。

    参考:WebAR制作ツール「プラネター」

    同じようにARを活用したブランドのプロモーションを仕掛けてみたいという方は、お気軽にお問い合わせください。

    OnePlanetへ相談する お役立ち資料請求

     

    <合わせて読みたい>

    飲食業界のAR活用事例10選|飲食でARを使うメリットは?