
目次
執筆者と概要
この記事は、ARスタートアップの株式会社OnePlanet所属でMagic Leap 公式の元アンバサダーでもあるSadao Tokuyamaが
Magic Leap2 Advent Calendar 2022 の17日目として解説記事として執筆しました。
海外で購入したMagic Leap 2 を使用について説明になります。
当記事の後半は、海外で購入したMagic Leap 2 の日本での使用について、総務省 近畿総合通信局に問い合わせを行い、回答いただいた内容となります。(Magic Leap 2 に限らず、海外などで購入した技適未取得機器を日本で使用する場合も参考になるかと思います。)
Magic Leap 2に関する技術的な情報はnoteをご覧ください
Magic Leap 2 の入手について
Magic Leap 2 は、2022年7月15日~2022年9月30日までアメリカ限定でDeveloper Pro Editionのみ先行販売を行い、2022年9月30日から、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、サウジアラビアで正式に販売されました。
また、2021年10月~Magic Leap 社がMagic Leap 2 早期アクセスプログラムを実施し、一部の国内外の企業にMagic Leap 2 を提供しています。
上記を含めたMagic Leap 2 の検証情報は以下にまとめています。
関連記事
海外で購入した機器を日本で使用する場合
Magic Leap 2 に限らず、無線通信機能を有した全てのデバイスは技適マークの取得を行う必要があり、日本で技適を取得していない機器の使用はNGです。
厳密に言うと以下に条件に該当していない限り使用はNGとなります。
機器に技適マークが確認できること。(ラベル、ソフトウェアなど)

Magic Leap 2の技適マーク
技術基準適合証明等を受けた機器の検索で確認できること。
技適マークが総務省の証明を受けた機器として登録が確認できる状態でないといけません。
無線通信機器に技適マークの確認ができることだけでなく、総務省から証明を受けた機器であることが確認できることが条件となります。(どちらか片方が満たしていても日本での使用はNGとなります。。)
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
しかし、技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に申請することで技適を取得していない機器の使用も可能です。
以下の条件を満たしていない場合、特例制度が無効になる模様です。
- 申請から約半年間だけ使用が可能です。(期限が過ぎれば使用は不可。)
- 未取得機器の使用であることがわかるよう、以下のような説明文を誰がも確認できるようにしておく必要があります。

申請して使用する際の制約や条件はあります。詳細は技適未取得機器を用いた実験等の特例制度をご確認ください。
技適未取得機器を用いた実験中に技適マークが取得できた場合


技適未取得機器を用いた実験中に技適マークの取得ができ且つ、技術基準適合証明等を受けた機器の検索にもヒットした場合、技適未取得機器を用いた実験期間が過ぎても使用することができます。
Magic Leap2 の場合、HMDとコンピュートパックは上記の条件に満たしているため、日本国内での使用は可能です。(コンピューター上の技適マーク表示は技適マーク取得したと見なす。)
コントローラは検索にヒットしますが、コントローラの技適マークが確認できないため、実験期間が過ぎたタイミングで日本での使用はできなくなります。
まとめ
海外で購入したMagic Leap 2 HMD & コンピュートパックは、Magic Leap OS 上で技適マークが確認でき、総務省の技適ページの検索にヒットすれば日本国内での使用は可能。コントローラは検索にヒットはするが、技適マークが確認できないため日本での使用はできません。(技適未取得機器を用いた実験に申請していれば、期間限定で使用することができます。)
Magic Leap 2 を使用してのAR/MR/VPS技術に専門特化したコンサルティングサービス
Magic Leap 2 を使ったソリューションのご検討の方は、株式会社OnePlanetへお問い合わせ、お待ちしております。