2020年6月22日(月)に行われた開発者会議「WWDC2020」にて、AppleはiOSとiPadOSにおけるAR機能の新バージョン「ARKit4」を発表しました。
有名スポットにARオブジェクトが設置できる「Location Anchors(ロケーション・アンカー)」や、環境データを取得できDepth APIが新しく登場しました。
早速その内容についてお伝えしていきましょう。
目次
ARKit4の主なアップデート内容
ARKit4のアップデートの主な項目は次の3点です。
- 有名スポットにARオブジェクトが設置できる「Location Anchors」が登場
- LiDAR搭載したiPad ProでDepth APIが登場
- フェイス・トラッキングが最大3人まで同時対応可能に
アップデート①:有名スポットにARオブジェクトが設置できる「Location Anchors」が登場
「Location Anchors(ロケーション・アンカー)」は、現実の有名スポットにARオブジェクトを置く機能です。
GPSと周辺画像と機械学習を使った位置推定を行い、緯度経度、高度を指定することが可能とのことです。
使用可能エリアは一部の都市のみでの展開で、夏以降追加予定とのことです。
アップデート②:LiDAR搭載したiPad ProでDepth APIが登場
The new Depth API for the iPad Pro LiDAR looks very promising in the demo app. This is a huge advancement over the existing tools. #ARKit4 #ARKit #AR #WWDC20 #LiDAR pic.twitter.com/4cZvbMd62y
— Ethan Saadia (@EthanSaadia) June 22, 2020
LiDARスキャナのシーン認識機能により、周囲の情報をピクセル単位で収集が可能になりました。
LiDARスキャナを搭載する新型iPad Proの11インチ、12.9インチモデルが対象です。
アップデート③:フェイス・トラッキングが最大3人まで同時対応可能に
まとめ
ARKit4のアップデート内容について紹介しました。
「Location Anchors」や「Depth API」といった、特定の場所の認識に関連するアップデートが多い印象ですね。
ここでしか体験できない、ロケーションベースのARが盛り上がっていきそうです。
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