拡張現実(AR)は、消費者マーケティングの変革技術としてより一般的になりつつあり、より多くのブランドはさまざな方法でそれを採用するようになってきています。
その中でもコカ・コーラは積極的にARに取り組む企業です。
こちらの事例では、コカ・コーラがブランドの魅力をインタラクティブなARに載せてユーザーへと伝える新しい消費者マーケティングの事例を紹介します。
コカ・コーラのARマーケティング
同社は自社アプリを通じて没入型のARコンテンツを消費者に提供しました。
ARの提供に至るまで
上記の動画にもあるように、体験としてはユーザーがスマートフォンのカメラをコーラの缶に向けると、12のストーリーのうち1つが出現するインタラクティブなAR体験となっています。
その最初のステップとして、まずキャラクターの絵コンテを作ります。
そして、作った絵コンテ素材をベースに3Dモデリングを行っていき、そしてさらに3Dモデルに動きをつけるアニメーションをのせていきます。ここでは高度な技術が使われていることが見て取れます。
そして出来上がったコンテンツは、例えばビーチパラソルやビーチボールで遊ぶ子供たちが現れたり、映画で若いカップルがポップコーンをこぼしてしまったりといった、コーラと共に日常で起きていそうなシチュエーションになっています。
そして、制作された3DアニメーションはAR技術を活用して現実に溶け込みます。すべての3Dアニメーションは、コーラの缶を中心に演出が起こるように開発されており、コーラと共にキャラクターたちが遊ぶ様子を目の前で見ることができるようになっています。
これはARのベースとなるコンピュータービジョン技術や画像認証AIによってテーブルのような平面やコカコーラの缶の存在を検出し、実際にテーブルの上で小さなキャラクターたちがコーラの缶の周りをぐるぐる回るような演出となり、リアルとバーチャルが融合しています。
このようにしてコカコーラは飲料の枠を超えて、消費者体験を高める魅力的な世界を作り出しました。担当者は、以下のように語っています。
「私たちの仕事は、楽しくてインタラクティブな体験の中にいるコカコーラのお客様によって活性化されている、という考えが私たちをこのプロジェクトに導きました。これは、新しいメディアを探索させ、新しい技術を使ったストーリーテリングにチャレンジする絶好の機会でした。」
まとめ
コカコーラのように先進的なマーケティングに挑戦している企業は、自社を飲料メーカーとしてではなく「体験を提供する会社」と捉えています。そして、そのためには「ストーリーテリング」が重要になります。
「ARを活用したブランドのストーリーテリング」は、国内ではまだ新しい考えですが、その効果はこれまでの消費者マーケティングとは一線を画します。私たちは国内でまだ事例の少ない企業やブランドのARマーケティングの手伝いを、数多く手がけてきました。
本メディア「ARマーケティングラボ」を運営するOnePlanetでは、ARをベースに様々な技術を組み合わせたマーケティングソリューションの企画〜開発までをワンストップで提供しています。
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参考記事:Coca-Cola embraces augmented reality with interactive experience