いま新しい販売促進のアプローチとして「AR」が注目を集めています。
この記事は、特に「アクセサリー業界」にフォーカスをして、実店舗やウェブショップ(ECサイト)での商品の販売促進のために「ARの導入」に関心を持たれている方を想定読者とし、その活用事例を解説をしていきます。
ARを活用したバーチャル試着全般についてはこちらをご参照ください。
目次
①CaratLane(インド)
インド最大のオンラインジュエリー企業CaratLane(カラットレーン)が提供しているユーザーがイヤリングを仮想試着できるアプリです。
動画をご覧いただくとARがオンライン販売を伸ばすことのリアリティが掴めます。顔認識技術と3D技術を使って本当に試着していると感じられるクオリティの体験を提供しています。
実際にミレニアル世代を中心にこのアプリの利用者が増え、それにより同社は売上を大幅に成長させました。購入者の40%がこのARアプリ経由とのことで、ARが購買促進を実現することを実証しています。
②Lologem(韓国)
アクセサリー試着ARアプリを提供する韓国のLologemは、自動顔認識の機能でイヤリングやメガネ/サングラスの試着体験を提供しています。
使用方法はカタログから好きなイヤリングを選択し、顔認証機能を使ってイヤリングを試着、気に入ったものがあればそのままで購入という流れです。以下の動画に体験がまとまっています。
同社によると、同アプリを使って購買率が280%改善し、商品返品率が0%になったとのことです。
ARを活用してアクセサリーのバーチャル試着をすることでお店に行かずとも安心して購入できるというだけでなく、店頭のオペレーション効率も高めることができており、ウェブショップ(ECサイト)と実店舗の両面で価値を発揮しています。
③Spark AR(Instagram)
Instagramアプリ内でも、多くのアクセサリー試着ARが提供されています。
ピアスやネックレスなど可愛いアイテムが表示されるものも多く、また顔へのフェイスペイントの演出をセットにすることでさらに体験の質を高めているものもあります。
InstagramのAR機能は、Instagram側(Facebook社)がARを提供するための様々な機能を用意してくれているため、その他のAR導入に比べてコストを抑えることができます。
点数が多い商品を扱うウェブストア(ECサイト)を展開したい場合であれば、先述のサービスのようにAR対応のストアを活用するか、または自社サイトをAR対応させるプランも並行して検討しても良いでしょう。
もしInstgaramを活用している事業者であれば、まずInstagramで代表的なアイテム数点だけを試すところからコストを抑えてスタートさせるプランが良いかもしれません。
こちらのURLより、実際にInstagramのアクセサリー試着ARを試すことができます。(スマホでお試しください。また機種やOSにより使えない場合がございます。)
④ピアスのオンライン試着、アクセサリーEC「mimi33」
耳周りのアクセサリー専門ショップ「mimi33」では、ARを活用したオンライン試着サービスを開始しました。
コロナ時代に合わせて、来店をしなくても店舗で試着して購入するような体験のオンライン提供を目指してスタートされたサービスです。
以下は、インフルエンサーと共にARを活用した取り組みの動画です。
「mimi33」は約3,000種類のピアスやイヤリングを取りそろえており、国内では渋谷パルコ店など大手商業施設に出店しており、昨年はシンガポール店もオープンしました。
商品が自分に合っているのか雰囲気の確認がARによって事前にできるので、購入の判断材料として活用できるとしています。
⑤バーチャルメイク最大手、Perfectのメタバース活用例
2022年1月、バーチャルメイクの世界最大手である台湾の「Perfect社」は自社のテクノロジーや商品を陳列したメタバース空間を発表しました。
こちらのメタバース空間にはパソコンのウェブブラウザ上から入っていくことができるようになっており、その中には、サングラスやメガネなどのアイウェアやネイルなど、様々なアイテムの試着ARを体験できるコーナーが設けられています。
例えばアイウェアARのコーナーを画面上でタップするとウェブブラウザでPCのカメラが立ち上がり、自分の顔をPCで写しながらメガネやサングラスのAR試着体験ができるようになっています。
このように、仮想空間の中でアクセサリーの試着ブースを設けるような、メタバースを活用した新しい取り組みを行うアクセサリーブランドもこれから生まれてきそうですね。
まとめ
いまファッション・アパレルを含めた小売業界は、メタバースやNFTなどの影響をうけて大きな変化に迫られています。
NIKEはNFTで販売されているスニーカーブランドを買収し、渋谷109は「Sandbox」というメタバース上に土地を購入してメタバース店を出店すると発表しました。
変化の早いファッション業界においてアクセサリー業界は特にARと相性が良く、ARの導入でセールスを伸ばしやすい業界の一つです。
本メディアを運営する株式会社OnePlanetでは、アクセサリーブランドをはじめとするファッション・アパレル系の企業やブランドのARにおいて多数の実績がございます。
また、メタバース対応に専門特化した「AR for Metaverse」というサービスを提供しています。
「メタバース時代に大きな存在感を示したい」「新しいサービスを生み出したい」というニーズがあれば、まさに今はぴったりのタイミングです。
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