海外メディアThe VergeがMetaの新たなVRヘッドセット「Meta Quest 3」やARグラス、スマートウォッチ等のロードマップについて最新情報を解説しています。
ただし、流出した情報という形なので、この件に関してMetaの広報担当者はコメントを拒否しており非公式の情報となります。
目次
Meta Quest 3の概要
Meta社の旗艦ヘッドセットMeta Quest 3は、2023年下旬に発売される予定で、
Quest 2より2倍薄く、2倍の性能を持ち、現在400ドルのQuest 2より若干高くなると予想されます。
さらに最近発表されたQuest Proと同様に前面にカメラによるMR体験も可能です。
副社長のMark Rabkin 氏によると、Meta の Quest 3 に関する主な課題は、既存の Quest 2 のコストよりも「少し多い」金額を支払うよう人々を説得するで「ファンを熱狂させなければならない」としている。
また、Rabkin氏はQuest 3用向けの新しいアプリやゲームは41種類あると述べています。
苦戦が予測されるQuestのユーザー獲得
Appleは今年中にハイエンドのMRヘッドセットを発表すると見られており、
ソニーはコンシュマー向けに好評だったPlayStation VR2を発売したばかりで、苦戦が予想されます。
一方、Apple、Google、SnapはAR グラスに向かっていて、MetaはARにおける初期の取り組みが実を結ぶことを期待しています。
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ARグラス及び関連デバイスを数千人規模のチームで開発
冒頭の記事の中で海外メディアThe VergeはMeta社が「ARグラス及び関連デバイスを数千人規模のチームで開発している」と記載しています。
また別の記事ではMeta社がメタバース領域で大きな賭けに出ており、ARVRを含むメタバース関連のハードウェアと関連ソフトウェアを製造する部門の従業員はおよそ18,000人にまで膨れ上がり、昨年だけで100億ドルものコストがかかっていると記載をしています。
ARグラスや将来のVRハードウェアを作るために、Meta社はマイクロソフト、アップル、グーグルなどから積極的に人材を獲得し、業界全体の人材の価格を押し上げてきました。
ザッカーバーグは、今後数年間、ARとVRのハードウェアの構築に向けた支出を増やす予定だと述べており、彼のビジネスがあらゆる方面からプレッシャーを受けている中で、この巨大な賭けが行われています。
VRとの決定的な違いは、同社がARグラスを最終的にスマートフォンの代わりとして一日中着用することを意図していることで、ザッカーバーグは、この10年の終わりまでに「テクノロジーと私たちの関係を再定義する」「聖杯」のようなデバイスと呼んでいます。
MetaのARグラスロードマップ
同社のAR担当副社長であるAlex Himel氏が、2027年までの数多くのデバイスの計画を明らかにしました。
最初の発売は、2021年にRay-Banの親会社であるLuxotticaと発売したMetaのカメラ付きスマートグラスRay-Ban Stories の第2世代で、この秋にリリースされる予定です。
以下第1世代のRay-Ban Stories のリリース動画
Metaの第三世代ARグラスの概要
第3世代のARグラスは、「ビューファインダー」と呼ばれるディスプレイが搭載され
- メールなどで受信したテキストメッセージをグラス上で表示
- QRコードのスキャン
- テキストのリアルタイムで翻訳
が可能になります。
また、このグラスには「ニューラル・インターフェイス」と呼ばれるバンド型デバイスが付属し、指を動かすだけでメガネを操作できるようにして、最終的には、このバンドで仮想キーボードを使い、携帯電話と同じ1分あたりの文字数でタイピングできるようになる事を目指しています。
Metaのスマートウォッチ
Metaは、取り外し可能なディスプレイとカメラを搭載したスマートウォッチの計画を中止したが、
2025年のARグラスに付随する別のスマートウォッチの開発は続けているとしています。
Himel氏は「手首に装着する入力デバイスと、これまで愛用してきたスマートウォッチの機能のどちらかを選ばなければならないようなことは避けたい。だから私たちは、ニューラル・インターフェイスのスマートウォッチを作るのです。」と語っています。
スマートウォッチは、上述の「ニューラル・インタフェース」のオプションとなり、WhatsAppやMetaのソーシャルメディアアプリとの連携に加え、健康・フィットネス機能を提供する予定です。
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