【2020】ヘルシンキの「Immersal」が都市規模のARマッピングソリューションに照準!

2019年、イギリスに本拠を置くScape Technologies は、都市規模のARマッピングソリューションを披露しました。

これにより、ARガイダンスからAR広告に至るまで幅広い範囲で、モバイルデバイスが3Dマップとクラウドに保存された永続的なデジタルアセットを利用できるようになりました。

そして2020年8月、その野心的なコンピュータビジョンの技術を持つSpace Technologiesは40億円を超える買収額でFacebookにより買収されました(この記事の一番最後に解説した記事へのリンクがあります)。

 

そして、フィンランドのImmersalでは、都市規模のARマッピングソリューションにスポットライトを当てています。

それは、モバイルアプリとクラウドソーシングを使用して、開発者がマルチプレイヤーでAR体験の共有を可能にする3Dポイントマップを作製できるというものです。

ImmersalのシティスケールのARとは

Immersal

画像引用元:Immersal

 

Immersalの無料のAndroidアプリとiOSアプリは、スマートフォンユーザーが実際の場所を歩くときに画像をキャプチャし、各画像にGPSと方向データをタグ付けします。

そして、複数の画像からAR認識ポイントマップを作製し、小さなマップを大きなキャンバスにつなぎ合わせます。

同じデバイスを持ち、ユーザーはグローバルに共有された座標を使用し、複数のユーザーに持続するARオブジェクトとナビゲーションデータを見ながら、従来のGPS(センチメートルレベル)よりもはるかに高い位置精度でマップされたエリアを移動できます。

 

リリースされた動画では、ヘルシンキ市の大規模な3D点群を作成するモバイルアプリが紹介されいます。

ランドマークがAR広告を表示し、ARによる矢印とテキストオーバーレイを使用して周辺地域をより簡単にナビゲートできるようになっています。

Immersalのソリューションと他のソリューションの違いは、キャプチャテクノロジーにあります。

人々が毎日持ち歩いている数十億以上のカメラを活用することで、高価なカメラを必要としません。

誰でもImmersalの無料アプリを使用して、屋内または屋外の場所をマップできるのです。

その時点で、マップはより大きなクラウドの一部になります。

また、広告や地図以外にも、開発者はImmersalのSDKを使用して場所固有の共有体験を作製できます。

想定されるユースケース:映画館

一つの例として、このAR技術により拡張された映画館が下の動画で紹介されています。

動画では、その館全体で拡張体験が提供されます。

それは、例えば映画館で定番のドリンクに関連するARゲームだったり、視聴予定の映画や新作に関するデジタルポスターだったり、またチケットを購入した映画のスクリーンへと個人を案内する個別化された館内のナビゲーションだったりします。

また、劇場の外ではユーザーは個々の映画をテーマにしたアニメーション3Dビジュアルを目にしたり、その対象を複合施設全体まで拡張してさらに広く作成されたりすることもあります。

 

現在、ImmersalのプラットフォームはiOSのARKit、AndroidのARCore、およびアプリ開発用のUnityで動作します(2020年6月時点)。

無料のImmersal Mappingアプリは、iOS App Store  とGoogle Play Storeからダウンロードできます。

複数のARヘッドセットのサポートは「開発中」であり、さらにプラットフォームが追加される予定です。

複数のARヘッドセットのサポートは「開発中」

まとめ

フィンランドのARスタートアップ、ImmersalのシティスケールのARクラウドを紹介しました。

先ほど紹介した映画館の施設全体をスコープに大規模にARを導入した動画は、ARが普及した未来を解像度高く感じさせるものでとてもワクワクしますね。

商業施設や都市を対象にしたARの活用や展開にご興味をお持ちの企業様は、ぜひお気軽に当社OnePlanetへお問い合わせください。

 

なお、冒頭で触れたFacebookによるイギリスのスタートアップ「Scape Technologies」の買収に関するニュースはこちらにまとめています。

 

関連記事:Immersal maps Helsinki in city-scale AR using crowdsourcing mobile app