
Apple Vision Pro の空間ビデオの概要と視聴方法について説明します。
目次
3D立体映像「空間ビデオ」とは
iPhone 15 Pro(空間ビデオの撮影機能は2023年末リリース予定)から3D立体映像の空間ビデオを撮影する機能が追加されます。
奥行き感のある3D立体映像による空間ビデオは、Apple Vision Pro を装着して、視聴できます。(ビデオ映像の背景やオブジェクトなどは奥行きのある立体映像として表示します。)
iPhone 15 Pro では、超広角カメラと広角カメラの両方を搭載することで、空間ビデオの撮影を可能にしている。
MV-HEVCとは
MV-HEVCはApple Vision Pro の空間ビデオの形式です。詳細はApple WWDC23 のセッション動画で説明されています。
https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2023/10071/?time=408
空間ビデオを撮影する方法
2023年11月13日現在、iPhone 15 Pro または iPhone 15 Pro Maxで且つ、iOS 17.2 Beta 2 においてカメラアプリに空間ビデオを撮影する機能があります。設定から撮影方法について説明します。
空間ビデオ撮影の設定方法
設定のカメラ→フォーマット→Apple Vision Pro 用の空間ビデオをチェックします。
空間ビデオの撮影方法
Apple Vision Pro 用の空間ビデオを撮影する手順。
カメラ起動→
ビデオ選択→
Apple Vision Proアイコンタップ→
iPhoneを横向きにする→
撮影ボタンタップ。 pic.twitter.com/xXaUPHF5KJ— Sadao Tokuyama (@tokufxug) November 12, 2023
カメラを起動してビデオを選択します。Apple Vision Pro のアイコンをタップすると「iPhoneを横向きにしてください、」のメッセージが表示されます。iPhoneを横向きにすると空間ビデオの撮影が可能になります。あとはいつものビデオ撮影と同じように撮影を行えば空間ビデオが作成されます。(撮影した空間ビデオを写真アプリで確認すると空間というアイコンとラベルが表示されます。)
空間ビデオ撮影の注意点
- カメラアプリのビデオのみ空間ビデオ撮影可
- ズームインとズームアウト撮影不可
- 横向き撮影のみ対応
- 1080p HD/30FPSのみ対応
- 一定の明るさと傾きなくの撮影推奨
Apple Vision Pro で空間ビデオを視聴する方法
iPhone 15 Pro で大阪周辺を空間ビデオで撮影して、Apple Vision Pro シミュレーターで動画再生。空間ビデオの動画は空間上に配置することができます。 pic.twitter.com/Caw9P0q13u
— Sadao Tokuyama (@tokufxug) November 13, 2023
写真アプリを起動します。タブからSpatialを選択すると撮影した空間ビデオをウィンドウに表示します。撮影した空間ビデオを選択したタップします。空間ビデオが開き再生されます。右上にある拡張ボタンをタップして、Expand Anywayをタップすると空間ビデオが大きく表示されます。(※こちらは開発中のvisionOSシミュレーターで動作しているため、製品版では仕様が変更される可能性があります。)
空間ビデオを使ったアプリ開発について
こちらの記事で紹介しています。https://1planet.co.jp/tech-blog/applevisionpro-spatialvideo-mvhevc-play
空間ビデオを作成するサービスについて
以下の記事で紹介しています。
まとめ
今回は、Appleが開発した空間ビデオについての紹介と、Apple Vision Proで体験する方法について説明しました。今までの平面で表現していた動画では体験できないような視聴が可能になります。iPhoneで撮影した空間ビデオをApple Vision Proで体験できることで、新たな動画配信サービスなどがリリースされるかもしれません。今後も空間ビデオについて、探求していきたいと思っています。
本メディア「ARマーケティングラボ」を運営する株式会社OnePlanetでは、ARグラス および 空間コンピューティングデバイスを活用した開発ついて豊富な実績を有しています。ご興味がございましたら、お気軽に相談ください。
引き続き、Apple Vision Pro に関する最新情報を発信していきますので、宜しくお願いいたします!