ARグラスのMagic Leap、CEO退任へ

Magic Leapは2020年4月下旬、経営難から従業員を1000人ほど解雇すると発表していましたが、5月下旬になって計3億5000万ドルの資金調達に成功し、解雇をせずにすむようになったと発表をしました。

その矢先である米国時間5月28日、Magic Leapの公式ページにあるニュースルームにて創業者でCEOのRony Abovitz(ロニー・アボビッツ)氏からのメッセージ(A Message from Rony)というタイトルの記事が投稿されました。

記事には新たなCEOを探すことになった旨が記載されています。以下、記事の要約です。

IMAGE:Magic Leap

ここ数週間で共有したように、マジックリープを成功へ導くべく、私たちは空間コンピューティングのプラットフォームをエンタープライズに向けてフォーカスさせてきました。

重要な新しい資金調達をクローズし、主要な戦略的企業パートナーシップの締結に向けて非常に前向きな勢いを保っています。

取締役会と私はマジックリープの次の変化とフォーカスを計画し、そしてそれは私の役割が次のステップに向かうことを明らかにしました。私はこのことを取締役会と議論し、新たなCEOを導入すべきときがいまであるということで合意しました。次のCEOは、エンタープライズ向けの空間的コンピューティングにフォーカスした私達の計画の商用化を推進できるCEOでなければなりません。

私は20111年、自宅ガレージからマジックリープをリードしてきた。私たちは新しい領域、メディアを作り上げてきました。そして空間コンピューティングとは何かを定義してきた。私は我々が築き上げてきた全てのことに驚いています。そして、マジックリープが今後数十年で作成するすべてを楽しみにしています。

私は移行期間中も変わらずCEOであり続けます。そして、その後も取締役レベルで戦略とビジョンを提供し続ける方法について、取締役会と協議を続けています。

私はMagic Leapの将来に非常に興奮し続けており、私たちのチームとそのすべての素晴らしい才能と能力を深く信じています。

マジックリープはアボビッツ氏の在任期間中に数十億ドルの資金を調達してきましたが、AppleやMicrosoft、FacebookなどとのARデバイスの開発競争に厳しい戦いを強いられてきました。

同氏はコンシューマ向け市場への挑戦を目指していたようですが、これまでの結果を受けて取締役会はエンタープライズへの方向転換と別のCEOを求める形で結論したようです。