iOS17.2 のiPhone 15 Pro/iPhone 15 Pro Max から搭載された空間ビデオ撮影を使わず、今まで撮影や作成した動画やをApple Vision Proの空間ビデオ(MV-HEVC)に生成してくれる「Halocline」というサービスについて紹介します。
Apple Vision Pro について
Apple Vision Pro の概要について上記の記事をご覧ください。
空間ビデオについて
Apple Vision Pro の空間ビデオについて、以下の記事で説明してます。
Haloclineについて
Apple Vision Pro 空間ビデオの動画作成支援サービスなど、Apple Vision Pro に向けたサービスを展開しています。現在は以下のサービスが用意されています。
ビデオのストリーミングサービス
左右の映像によるステレオスコピックビデオのCDNでHLSストリーミングを行うサービス。ストリーミングの上限は3本まで。
※ 空間ビデオのMV-HEVCストリーミングはEnterpriseオプションの一部に含まれている模様。
ステレオスコピック動画を空間ビデオに変換するサービス
Apple Vision Proの空間ビデオを簡単に作成してくれる「Halocline 」とは の記事を投稿。手元の動画ファイルを空間ビデオ(MV-HEVC)に変換するサービス。iPhone 15 Proの空間ビデオ撮影機能に頼らず作成できます。https://t.co/XKmpU9FtYr #applevisionpro #visionpro #visionos #oneplanetxr pic.twitter.com/CtrUhYTMVg
— Sadao Tokuyama (@tokufxug) November 6, 2023
左右または上下の2つの映像(以下のような)によるステレオスコピックの動画を空間ビデオに変換するサービス。
動画ファイルを空間ビデオに変換するサービス
Reliving those precious memories on the Apple Vision Pro. 🐶
With Halocline, the world of 2D film can be transformed into 3D. Halocline now builds spatial video from regular 2D mp4 videos. pic.twitter.com/zsgaY31CwO
— Zachary Handshoe (@zacharyhandshoe) November 1, 2023
MP4形式の動画を空間ビデオに変換するサービス。(BasicまたはProfessionalのみ利用可能。)
3Dモデルのストリーミングサービス
Apple Vision Pro のアプリ内で使用する3Dモデル(Model3D)をCDNでストリーミングを行うサービス。
価格について
現在、空間ビデオの変換サービスのみ料金プランが存在します。(3本制限のビデオのストリーミングサービスと無制限の3Dモデルストリーミングサービスは無料。)
Minutes
1ドル買い切りプラン
Minutesはステレオスコピック動画を空間ビデオに変換する際に料金が発生する買い切りプランです。1分の長さに対して1ドルの支払いが必要です。例えば、1時間のステレオスコピック動画を空間ビデオに変換したい場合、60ドルの支払いを事前に行う必要があります。(空間ビデオへの変換処理に対して料金の支払いが発生します。)
Basic
月額9.97ドルプラン
毎月、1時間分の空間ビデオの変換時間が与えられます。当月、1時間使い切らなかった場合は、次月のそのまま使用することができます。(例えば当月、30分残ったまま次月を迎えた場合、1時間も足され、合計1時間30分となります。)追加で購入したい場合、1分につき0.16ドルの支払いとなります。動画ファイルを空間ビデオに変換するサービス付き。
Professional
月額97ドルのプラン
毎月、16時間分の空間ビデオの変換時間が与えられます。追加で購入したい場合、1分につき0.10ドルの支払いとなります。空間ビデオの変換処理が優先的に行われます。(Professionalも次月持ち越しです。)動画ファイルを空間ビデオに変換するサービス付き。
Enterprise オプション
Enterpriseのオプションも用意されており、空間ビデオのMV-HEVCストリーミングサービスが含まれています、オプション金額などについては別途、お問い合わせが必要。
まとめ
Haloclineは、最近公開されたサービスであるため、まだ、不安定さと未成熟な部分があるように感じました。しかし、iPhone 15 Pro シリーズの広角カメラと超広角カメラによる2023年末アップデート予定の空間ビデオ撮影以外の選択肢があることは、とても良いことだと思います。今まで撮影した動画や作成した動画が簡単に空間ビデオに変換され、Apple Vision Proで新たな体験価値を生み出す可能性を秘めていると感じました。これからもHaloclineのアップデートをチェックしていきたいと思います。
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引き続き、Apple Vision Pro に関する最新情報を発信していきますので、宜しくお願いいたします!