Snapchatの「Scan機能」を解説!400種の犬種を識別

スマートフォンアプリ「Snapchat」を開発する「Snap Inc.」は2020年6月11日(木)、Snap Partner Summit 2020をオンライン開催し、多数のアップデートを発表しました。

この記事は「Business Insider」のSnap関連記事を参考に、特にユーザーがカメラをさまざまな物体や周囲に向けたときに詳細情報を提供する「Scan機能」のアップデートについてピックアップしてご紹介をしていきます。

今回の「Scan機能」のアップデートにより、ユーザーは犬の犬種や植物の種類、食品の栄養情報を特定できるようになりました。

この記事でわかること

・SnapPartnerSummit2020とは
・SnapはこれまでもScan機能でユーザーに楽しみを提供してきた
・そんなScan機能がアップデートしてさらに楽しみ方が拡大

 

Snapのパートナーサミットとは

SnapchatのScan機能は、2019年Partner Summitで初めて発表されました。

このイベントは、FacebookAppleGoogleなどのテックジャイアントによる年次の開発者会議と競うためにSnap社が2019年から開始した招待制のイベントです。

2020年6月11日に開催された今年のSnap Partner Summitは、コロナウイルスのパンデミックのため仮想化を余儀なくされましたが、その洗練されたバーチャルライブの様子が話題となりました。

SnapchatのAR

Image Credit:Snap

今年のSnapPartnerSummitでは、もともと提供されてきた人気のARである「Scan」に新しく追加された機能で犬の犬種などを識別できるようになったという発表があり話題を集めました。

この記事では特にこの「Scan機能」についてご紹介をしていきます。

その他にも多くのアップデートが発表されており、注目すべきアップデートについては個別の記事でまとめていますので是非ページ最後の関連記事もご覧ください。

 

新しい犬のARはユーザーに更なる楽しみを提供

この記事でご紹介する「犬の顔を認識する」というARフィルターは、犬の顔などを認識してバーチャルな情報を重ね合わせるもので、その楽しいユーザー体験からもともと非常に人気のある機能でした。

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Image Credits:Snap

もともとSnapの提供していた「Dog Lenses」では、犬の顔を認識してサングラスや可愛い帽子などをかぶせる演出ができて、これはInstagram/FacebookのSparkARにはない機能として人気を博していました。

そして更に今回のアップデートにより、Snapchatは「犬の犬種」まで特定できるようになります。

400種類近くの犬種を識別することが可能で、通りがかった子犬が「可愛いけど、あの子はなんて犬種なのかな?」と思った時にはその犬種を知ることができます。

さらに「Scan機能」のアップデートは犬種に止まらず、植物や木の種類、パッケージ化された食品に関する栄養情報なども特定できるようになりました。

例えばスーパーに行ってバーコードをスキャンすればどのくらい栄養価の高い商品なのかを知ることができます。

今年のSnapPartnerSummitではこの「Scan」に新しく追加された機能(Dog ScannerPlantSnapNutrition Scannerなど)を活用して、今年後半にかけてさまざまなブランドがユーザーへとエクスペリエンスを提供していく予定と発表されました。

どのようなユースケースが出てくるのか、とても楽しみですね。

 

SnapARテクノロジー

Snapchatは、オブジェクト認識技術を含むARに長い間投資してきました。

テックメディア「The Information」では2017年の記事でSnapchatが現実世界のオブジェクトをスキャンする方法に取り組んでいたしており、少なくとも先行者として早くからARに投資していたことがわかります。

それ以来、Snap Cameraのスキャン能力は、ばかげたようなエンタメ要素の強いものから利便性の高いものまで、様々に広がっています。

ユーザーはこのテクノロジーを利用して自由に髪の色を変えたり、年齢や性別を変えたりすることは可能になりました。

こちらも人気のARです。髪の毛を色を自由に変更することができる「Hair Color」という機能です。

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Image Credit:Snap

テクノロジーは平面を検出するようになり、ユーザーはスマートフォンを平らなテーブルの面やピザに向けると、あたかもそこで踊っているかのような人物やアニメーションが出現するエンターテインメントを楽しむことができるようになりました。

さらにはエンターテインメントだけに止まらず、たとえばスマホアプリ「Shazam」を使用して再生する曲を識別したり、Amazonで購入する現実のアイテムを認識したりなど、エンタメだけではないより便利なタスクも実行できるようになりました。

 

まとめ

日本ではあまり馴染みのないSnapchat(スナップチャット)ですが、今後国内でもその影響力を延ばす可能性は十分にあります。

そんなSnapの魅力が伝わるように、2020年6月11日(木)のPartner Summit 2020の内容の中からより身近に感じられやすいテーマとして「Scan機能」を抜粋してシェアしました。

他にも多くの魅力的なアップデートがあり、例えばクリエイターが独自の機械学習をプラットフォーム内に組み込めるようになった機能についてなどは個別の記事でまとめています。

関連記事:【2020】SnapchatのARとは?6/11開催「Snap Partner Summit 2020」レポートサマリー

それ以外にも多くの楽しいアップデートが発表されており、引き続き発信をしていきたいと考えていますので是非またご覧ください。

 

「ARマーケティングラボ」を運営するOnePlanetでは、Snapchatが提供しているようなブランド向けの特別なARエクスペリエンスを開発・提供しています。

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関連記事:You can now use Snapchat’s augmented reality camera to identify dog breeds and plant species (英語)