Appleのスタンドアロン型ARグラス向けMicroLED開発中 – AppleのMac接続型のARグラス開発中止

Apple社が保有しているスタンドアロン型ARグラス向けマイクロLEDの開発施設

Appleは、ARグラス向けのマイクロLEDディスプレイを開発するチームを「極秘施設」に依然として保有していると言われています。

この施設はカリフォルニア州サンタクララに位置し、Apple本社(クパティーノ)からわずか15分の距離にあります。

マイクロLEDとは?

マイクロLEDは、「Mini LED」や「QLED」のようなLCD技術の派生ではなく、新しいディスプレイ技術です。以下の特長を持ち、ARグラス向けとして理想的な技術とされています。

自己発光型

OLEDのように各ピクセルが独自に光と色を発するためバックライトが不要。

高い電力効率

ARグラスのように小型バッテリーを使用するデバイスでの省電力性に優れてます。

高輝度

明るい晴れた日でも鮮明な画像を表示可能。 このような特性により、ARグラスにおける小型バッテリーでの駆動や、薄型設計が求められる環境に適しています。

競争の激しいマイクロLED開発

競争の激しいマイクロLED開発 マイクロLEDは、Appleだけでなく、MetaやGoogleなど多くの主要テクノロジー企業が研究・開発を進めています。

Appleのスタンドアロン型のARグラスとMac接続型のARグラス開発中止について

AppleのARグラスは少なくとも「3年以上」の開発期間を要し、2028年以降に発売される可能性が高いとされています。AppleがARグラスは、現在も開発が初期段階のフェーズであると最新の報告で明らかになっています。

一方、Appleは2027年にRay-Ban MetaグラスのようなシンプルなスマートグラススタイルのARグラスの開発を進めていたが、開発は中止されたと言われています。このデバイスは内蔵ディスプレイを搭載し、Macと接続して仮想モニターを投影する」デバイスだったといいます。また、このデバイスはカメラによるパススルーではなく、調光機能を備えた透明な光学技術を採用していたとのことです。元々はPhoneで動作するはずでしたが、iPhoneの処理能力が不足し、バッテリー消費にも大きな影響を与えたため、AppleはMacとの接続方式に切り替えましたが、社内レビューでの評価が低かったため、正式に開発中止が決定されたとのことです。

次世代の Apple Vision Pro

Apple Vision ProがM5チップ搭載で2025年後半に量産か

Appleは現在、現行モデルに続く新しいVision Proの開発を進めており、主なアップグレードとしてM2チップをM5チップに置き換えたモデルが2025年後半から2026年初頭にかけて量産開始される可能性があるといいます。

さらに、Appleは「非Proモデル」の廉価版 Apple Visionヘッドセットも開発中で、EyeSight(前面ディスプレイ)を省略し、iPhone向けのAシリーズチップを採用する可能性があるとのことです。この廉価版ヘッドセットの発売が「2027年以降に延期された」とされていましたが、現在は「開発が加速している」とし、2027年より前にリリースされる可能性が出てきています。

まとめ

Appleは、スタンドアロン型ARグラスの開発を見据え、引き続きマイクロLED技術の研究を進めています。一方で、Macと接続して仮想モニターを投影するARグラスの開発は中止され、今後の製品ラインナップから外れることになりました。現在、Appleは次世代のApple Vision Proに向けた改良を進めており、M5チップを搭載したモデルが2025年後半から2026年初頭に量産開始される可能性があります。さらに、廉価版のApple Vision ヘッドセットも開発が加速しており、従来の予定より早い時期に登場する可能性があるとされています。今後のAppleのXR戦略の動向に注目が集まります。

情報元

https://www.uploadvr.com/apple-reportedly-cancels-mac-connected-ar-glasses/

https://www.uploadvr.com/apple-still-working-on-microled-displays-for-ar-glasses

https://www.uploadvr.com/apple-exploring-making-smart-glasses/

Apple Vision Pro について

Apple社は2024年6月に空間コンピューターデバイス「Apple Vision Pro」をリリースしました。Apple Vision Pro についての詳細は、こちらをご覧ください。

Apple Vision Proとは|主な機能、できること、価格やスペック、開発方法など解説

AR に関するお問い合わせ

本メディア「ARマーケティングラボ(https://ar-marketing.jp/)」を運営する株式会社OnePlanetでは、ARに特化したスタートアップとしてARグラスを活用したアプリケーション開発について豊富な実績を有しています。その実績の一部を紹介します。

哀れなるものたち

日本初となるApple Vision Proを使ったイベントをウォルト・ディズニー・ジャパン様と渋谷のPARCOで手がけており、他では体験できない感動レベルの空間体験が話題を集めました。これ以外の実績についてはこちらをご覧ください。

プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000049853.html

Vision Brew Journey

アサヒビール様と株式会社OnePlanetが共同で開発したApple Vision Pro専用アプリ「Vision Brew Journey」 このアプリは、“ひとり家飲み”に新たな価値を提案します。AR・VR・空間オーディオ技術を活用して、自宅で「ひとり家飲みエンタメ」を実現します。


アサヒビール様 プレスリリース:https://www.asahibeer.co.jp/news/2025/0120.html

株式会社OnePlanet プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000049853.html

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