みなさんは「Etsy」というアメリカのサービスを知っていますか?
2020年6月16日(火)、ハンドメイド製品やアート作品を販売する人気のECサイト「Etsy」が、iOSアプリで壁に飾るアート作品の試着体験AR機能を提供開始しました。
この記事ではEtsyのARについて解説していきます。
- 小売業ではコロナウィルスの影響を受けて自宅でも安心してショッピングを行えるARに投資する需要が高まっている
- 消費者は自宅で過ごす時間が増えたので室内の装飾品の購入に積極的であり、アートを購入する人が増えている
- 自宅に居ながらアート作品をお試しで設置してみたい需要の高まりを受けてEtsyがARアプリを導入した
コロナで増加する「アート」の需要
Etsyは各種ハンドメイド製品やアートなどの商品を扱うアメリカ発の人気ECサイトです。
日本では「Creema」や「minne」のようなサービスと近しい存在でしょう。
コロナウィルスの流行が始まって以来、家具や室内の装飾品を購入する顧客は増加しており、外出を不要とせずに自宅で試着体験をすることができるARの需要が高まっています。
実際、ターゲット、ホームデポ、Wayfair、IKEAなどの小売業者はすでにARの導入を積極的に進めており、顧客に安心安全を提供しています。
Etsyによると、過去3ヶ月間で壁の装飾やアートの検索が昨年と比べて94%も増加し、絵画の検索が63%増加し、版画やイラストの検索が54%増加したとのことです。
素敵なアート作品をECサイトで発見しても、「その大きさは自宅にぴったりフィットするのか?」「配色は他の家具と合うのか?」「どこに設置するとレイアウトは良いのか?」といったように、作品の購入には不安がついて回ります。
そこで、EtsyではARで自宅の壁にアートの設置ができる体験を導入したのです。
EtsyのARでアートのお試し設置をトライしてみる
まず、Etsyのアプリをダウンロードします。
そしてカテゴリー検索から「アート&コレクターアイテム」を選択し、好きなアート作品を選びましょう。
すると「カメラを使ったプレビューができます」と表示され、ナビゲーションの通りにアイコンをクリックします。
画像クレジット:AR Marketing Lab
すると、会話をするようなトーンでARの使い方がナビゲーションされていきます。
画像クレジット:AR Marketing Lab
空間をスキャンしていくと、「あ、壁がありましたね…」と、人と会話をしているようなトーンでナビゲーションが進行されています。
そして、ナビの通りに進めていくと、アート作品のお試し体験まで無事に到達できそのままショッピングができる導線に遷移しました。
これは、アート作品の購入という思い切った決断を後押しするユーザー体験になっていると感じさせます。
画像クレジット:AR Marketing Lab
なお、iOS向けのEtsyアプリではAR機能はまだベータ版で、Androidバージョンが開発中のステイタスとのことです。
まとめ
おうち時間が増える中で、アート作品を飾ってみたいという気持ちはありますよね。
しかし、いざ購入となると「本当に部屋に合うかな」「どこに飾ろうかな」と、不安は出てくると思います。
そんなときに自宅でアート作品のお試し設置ができるARは消費者の不安を和らげて、購入への後押しとなるはずです。
「ARマーケティングラボ」を運営するOnePlanetでは、ARを活用したバーチャルお試し体験の開発をお手伝いをしています。
ARを活用してアートを広めていきたいという事業者様は、お気軽にご相談ください。
参考記事:Visualize Wall Art With Augmented Reality on the Etsy App(英語)