目次
- Apple Vision Pro 体験イベントの運用ノウハウ
- Apple Vision Pro 体験イベントが難しい理由(構造的な課題)
- Apple Vision Pro の仕様がイベント運用に与える影響と注意点
- 体験イベント向け Apple Vision Pro アプリ設計のポイント
- 体験イベント向け Apple Vision Pro アプリ開発のポイント
- イベント成功のための事前準備(デバイス設定・アクセサリ)
- よくある質問(FAQ):運用・回転率・インサートレンズ対応
- まとめ:Apple Vision Pro イベントを成功させるポイントと相談先
- OnePlanet の Apple Vision Pro 開発・イベント運用実績
Apple Vision Pro 体験イベントの運用ノウハウ
2023年6月に Apple が空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」を発表し、2024年2月にはアメリカ、同年6月には日本でも正式に発売されました。日本での発売を契機に、国内では Apple Vision Pro を活用した体験イベントや、空間コンピューティング技術を用いたアプリ開発が急速に増加しています。企業や自治体による新しい体験型コンテンツの導入が進む中、“いま踏み出すかどうか”がブランドの差別化や市場機会の損失回避に直結する段階に入りつつあります。
さらに現在、医療・住宅設備・飲料メーカー・地方自治体など、これまで XR 活用が限定的だった分野でも、“未来のソリューションデバイス”として Apple Vision Pro を活用したプロジェクトが次々に始動しています。
診療支援、住宅設備シミュレーション、ブランド体験の再設計、地域振興など、各業界はすでに実証レベルでの検証を本格化しつつあります。
Apple Vision Pro は従来の VR/AR とは異なる高い没入感と直感的な操作性を備えており、ユーザーに「体験そのものをブランド価値として届ける」ことが可能です。これはいままでの広告では達成できない質的なブランド体験を創出し、イベントやプロモーションにおける費用対効果(ROI)の向上に直結する大きな可能性を持っています。
そのため、Apple Vision Pro の活用を検討する企業にとって、
“今どの領域に投資し、どのような体験価値を設計するか”は、今後の競争力を左右する重要な意思決定ポイントとなります。
当メディアを運営する株式会社OnePlanet では、Apple Vision Pro 向けアプリの企画・開発から、体験イベントの現場運用サポートまで一貫して手がけています。大阪・関西万博で開催された Apple Vision Pro を活用した体験イベントや、これまでのプロジェクトで得た知見、1日数百人規模の大型体験イベントで蓄積したノウハウをもとに、今回の記事では体験イベントの設計・準備・現場運用まで、実践的なポイントを整理して解説しています。
Apple Vision Pro やARグラスについての情報をお求めの方は、以下の記事で網羅的に情報がまとまっています。
Apple Vision Pro 体験イベントが難しい理由(構造的な課題)
一般公開された体験イベントの場合、以下のような特徴が挙げられます。
1. 参加人数の変動幅が大きい
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来場者数が事前に決められておらず、時間帯や天候、周辺の人流によって大きく変動する。
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体験待ち列の長さが予測しにくい。
2. 年齢層など多様
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子どもから大人まで幅広い年齢層が来場する。
- インバウンドで海外の方の来場することがある。
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Apple Vision Pro は頭部に装着するため、来場者の頭の大きさや顔の形状に個人差がある。
- 来場者の中には、メガネを使用している人、コンタクトレンズを使用している人が混在する。
3. 体験時間にばらつきが出やすい
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体験者ごとのセットアップの時間は個人によって差があるため、体験にかかる時間が均一になりにくい。
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回転率に一定の幅が生まれやすい。
4. 来場者の行動や反応が予測しづらい
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体験する方がほぼ初めて扱う技術やデバイスに触れるため、操作や反応が一定にならない。
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スタートから終了までの動線が来場者によってばらつく。
5. 会場環境が固定されない
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人の密度などが時間帯によって変化する。
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体験場所の明るさが想定より暗かったり、周りの音量が大きい場合などがある。
6. 来場者の目的が多様
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商品への興味、イベントそのものの来場、偶然の通りがかりなど、来場理由が統一されない。
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初見での接触が多く、イベント内容や展示コンテンツを事前に把握していない来場者も含まれる。
7. 機材・デバイスの扱いに個人差がある
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デバイスに慣れている人と慣れていない人が混在する。
-
機材への接触方法や操作方法が統一されない。
Apple Vision Pro の仕様がイベント運用に与える影響と注意点
Apple Vision Pro は、基本的に 13歳以上の1人のユーザーが屋内で使用することを前提に設計されたデバイス です。
そのため、Apple Vision Pro を体験イベントで活用する際は、この前提に基づく基本的な特徴を押さえておくことが重要です。
1. 購入ユーザーごとに最適化されるフィット設計について
Apple Vision Pro は、購入したユーザーの頭部の大きさや顔の形に合わせてフィットするよう設計されています。
そのため、装着感は個人差があり、サイズ調整やバンドの調整により快適な状態に合わせて使用します。体験イベントでは、多様な頭部サイズの来場者がいるため、装着時のフィット感にばらつきが生じる点が特徴として挙げられます。

Apple Vision Pro を装着した際、前方との距離が近すぎる、あるいは遠すぎる場合に、警告が表示され続けることがあります。デバイスのフィット感を調整しても改善しない場合は、ライトシーリングクッションを別のサイズに付け替えることで、警告が解消されることがあります。

2. 購入ユーザーごとに設定した視線と手が操作
Apple Vision Pro は、購入したユーザーの設定に基づく“視線”を用いて、対象のボタンなどを見つめ、親指と人差し指でピンチすることで操作を行う独自のインターフェースを採用しています。
そのため、設定されているユーザー本人以外では操作がほとんど成立せず、特に視線による選択は他のユーザーではほぼ機能しません。
A.ゲストモード
購入者以外のユーザーでもストレスなく体験できるよう、Apple Vision Pro には「ゲストモード」が用意されています。
このモードでは、体験させたいユーザーをゲストとして登録し、その人の視線と手の動きをデバイスに再設定します。装着している間は、ゲストユーザーの視線と手の操作で正しく動作するようになっているため、購入者以外でも快適に体験できます。
Apple Vision Pro ユーザーガイド / ほかの人がApple Vision Proを使えるようにする
この機能を利用すれば、操作ができないという問題は解消できますが、設定の完了までに数分かかります。集客目的で体験者数にノルマを設けているイベントの場合は、ゲストモードの設定に要する時間を含めて実施できるかどうかを、事前に検討しておく必要があります。
B.ポインタコントロール
前述のとおり、Apple Vision Pro は視線で対象を見つめて選択する操作方式を採用していますが、これとは別にポインタを表示して操作する方法も用意されています。このモードでは、頭の動きや手の位置でポインタを移動させ(※頭によるポインタ移動を推奨)、ボタンに合わせたうえで、親指と人差し指のピンチ動作で決定できます。
このポインタ操作モードを利用することで、体験者が視線設定に依存せずに操作できるため、ゲストモードの設定作業を行わなくてもシームレスに体験を提供することが可能になります。
Apple Vision Pro ユーザーガイド / ポインタを使ってApple Vision Proを操作する
しかし、この機能を利用すると、視線操作とは異なり目の前にポインタが表示され、対象まで頭や手を動かして操作する必要が生じます。さらに、ミラーリング機能を呼び出すためのコントロールセンターの開き方も通常とは異なる方法に切り替わります。
また、稀にポインタが非表示になるケースがあり、その場合は設定画面の「ポイントコントロール」に戻って、ON/OFF を切り替えることで再表示されます。
3. メガネまたはハードコンタクトの装着は不可
Apple Vision Pro は ソフトコンタクトレンズのみサポート しており、メガネやハードコンタクトを装着した状態で体験することはできません。これらの場合は、Apple Vision Pro 専用の インサートレンズ が必要になります。
また、インサートレンズは ただ装着するだけでは機能せず、事前にインサートレンズを装着した状態で、本体側に対してレンズの設定を行う必要があります。
(※一度設定を完了すれば、次回以降はインサートレンズを取り付けるだけで使用できます。)

4. イマーシブ体験による人の自動検出
Apple Vision Pro では、イマーシブ体験中に人が近づくと、自動的に検出して人物を表示する機能があります。この人物検出は、設定で ON/OFF を切り替えることができます。

Apple Vision Proのイマーシブ中に周囲の人を見る
体験イベント向け Apple Vision Pro アプリ設計のポイント
前述のとおり、Apple Vision Pro は基本的に 1人のユーザーが屋内で使用することを前提 に設計されたデバイスです。
そのため、1台のデバイスを用いて不特定多数の来場者に体験してもらう場合は、以下の点を押さえたうえで企画することで、よりスムーズで満足度の高い体験を提供できます。
1.体験時間の制約を踏まえた企画設計
Apple Vision Pro は多様なアイデアを実現できるデバイスである一方、体験イベントでは 1 人あたりの体験時間を長く確保できないという現実があります。さらに、多くの来場者が Apple Vision Pro を初めて使用するため、デバイス特有の操作方式や、個人向けに設計されたデバイスであるため、簡単な操作であってもスムーズにたどり着けず、十分な体験価値を提供できない可能性もあります。
そのため、企画を検討する際には、目標とする体験者数がある場合はその制約を踏まえつつ、Apple Vision Pro の特長を活かした体験内容を設計することが重要です。
2.ストレスのない体験設計の構築
「1.体験時間の制約を踏まえた Apple Vision Pro の企画設計」でも述べている通り、Apple Vision Pro 特有の操作方式は、初めて触れるユーザーにとって敷居の高いものです。ユーザーに何らかの操作を行わせたり、空間内を移動させるような体験は、体験価値を高める一方で、多くの来場者に提供することが難しくなる可能性があります。そのため、体験イベントで設定した体験人数の範囲内で、ストレスなく価値を届けられる企画が重要になります。
特に Apple Vision Pro は没入度の高いデバイスである反面、初見ユーザーが操作に迷いやすいため、
-
「最短で魅力に到達できる導線」
-
「説明や誘導を最小限にできる UI・演出」
を前提に企画を構築することが求められます。
3.言語に依存しない体験設計
インバウンド需要が増加する中、海外からの来場者による体験も想定する必要があります。テキストや音声による日本語を前提としたアプリ設計の場合、海外ユーザーには内容が伝わりません。そのため、言語情報に頼らず、直感的に理解できる体験構造を企画することが重要になります。言語情報に頼る必要がある場合、多言語化を含めた企画で検討します。
体験イベント向け Apple Vision Pro アプリ開発のポイント
体験イベント向けの Apple Vision Pro アプリは、体験者にストレスや支障が生じないことを前提とし、トラブル発生時の回避手段も組み込んだうえで設計する必要があります。ここでは、その開発において最低限押さえておくべきポイントを整理します。
1.装着と同時に開始する仕組み
Apple Vision Pro に慣れていない体験者にとって、アプリの起動作業は時間がかかる場合があります。そのため、体験者がデバイスを装着したタイミングでアプリが自動開始され、誤ってデジタルクラウンを押した場合はアプリを終了できる設計にすることで、新しい体験者も常に最初からシームレスに体験できます。
2.体験イベントを想定した動作テスト
体験イベントに向けたアプリの検証では、通常のテストに加えて、当日の環境・運用・稼働時間を踏まえた包括的な動作チェックが必要です。以下に、最低限押さえるべきポイントを整理します。
A.体験イベントを再現した環境下でのテスト
可能な範囲でイベント当日の環境を再現してテストを行います。体験導線にストレスに問題がないかを確認し、必要に応じて改善します。
B.長時間の動作確認
開催時間に合わせて、実際の体験フローを同じ回数・同じリズムで繰り返す長時間テストを実施します。その際、デバイスのCPU・GPU・メモリ使用状況を確認し、全体的なパフォーマンスを評価します。もしパフォーマンスが低下する傾向が見られた場合は、改善策を検討・実施します。
また、初めて体験するユーザーに長時間の連続稼働テストを実施してもらうことで、想定外の課題や改善点が見つかることがあります。
イベント成功のための事前準備(デバイス設定・アクセサリ)
体験イベント前はもちろん、体験イベント向けテストの段階でも、必要な事前設定を確実に実施しておく必要があります。ここでは、最低限押さえておくべきポイントを整理します。
1.デバイス編
A.パスコードをオフにする
装着したらすぐに体験できるよう、パスコードがオンの状態でなく必ずオフにしておいてください。
B.イマーシブ体験時の「人の自動検出」をオフにする
イマーシブな体験を提供する場合、視界内に人の輪郭が検出されて表示されると没入感を損なう可能性があります。そのため、「人の自動検出」はオフにしておくことが望ましいといえます。

C.インサートレンズの事前登録
メガネ利用者やハードコンタクトレンズの方には、インサートレンズを装着した状態での体験が必要になります。
インサートレンズをApple Vision Proに初めて装着する場合、
レンズの登録と視線設定(Eye Setup) が必ず発生します。
イベント当日にこれを行うと時間ロスや体験の遅延につながるため、
事前にすべてのインサートレンズを登録・設定しておき、当日はレンズの差し替えのみで対応できる状態に準備しておくことが重要です。
(取り付けとペアリング手順も事前に運営側が把握しておくことを推奨します。)

D.ポインタコントロールの設定
ポインタコントロールを使用するアプリの場合、事前の設定は必須です。
ポインタコントロールは以下の3種類から選択できます。
-
頭
-
手
-
目
ただし、この設定を適用すると、一部機能の操作方法が変わる可能性があります。 そのため、機能の特性を十分に理解したうえで、採用するかどうかを判断することが重要です。
2.アクセサリ編
Apple Vision Pro を使用した体験イベントでは、運営のスムーズさや体験者の快適性を左右するアクセサリ類の準備が重要です。ここでは、イベント運用の質を高めるために押さえておきたいアクセサリ類を紹介します。
(※電源タップや Apple Vision Pro の充電ケーブルなど、基本的に必須となるアイテムは本説明からは除外しています。)
iPad
Apple Vision Pro で体験している映像を確認するために使用します(iPhone、Mac、Apple TV、AirPlay対応のスマートテレビでも可。)Apple Vision Pro のミラーリング機能を使って、体験者が見ている映像を運営者がチェックすることでトラブルを検知することができます。

Apple Vision Proを別のデバイスにミラーリングする
Apple Vision Pro 用 Lens Protector KeepON マスク
このアイテムは個人が自作したもので、Apple Vision Pro のレンズ部分に装着することで、デバイスから顔を離しても休止状態に移行せず、起動状態を維持できるようにするためのものです。
これにより、ミラーリングが自動的に切断される現象を回避できる可能性があります。
ただし、体験イベント向けアプリに 「装着・脱着を検知してリセットする機能」 を実装している場合、この自作アイテムを取り付けることで 脱着判定が正しく動作しない 可能性があります。
そのため、イベント運用で使用する際は、アプリ側の仕様との整合性や安全性を事前に十分確認することが必要です。
ライトシーリングクッション
Apple Vision Pro を装着する際、額(おでこ)側の上部に取り付けるクッションパーツである「ライトシーリングクッション」には、複数のサイズが用意されています。体験者の頭のサイズとクッションの形状が合わない場合、 警告メッセージが表示されることがあります。
ライトシーリングクッションは Apple Vision Pro に付属しているため、付属品の中からサイズを入れ替えることで改善できる場合があります。
そのため、体験イベントでは 必ず付属のライトシーリングクッション一式を持参し、必要に応じて交換できる状態にしておくことを強くおすすめします。

VR体験用フェイスマスク(使い捨て)
衛生対策としてフェイスマスクの使用を前提としつつも、体験に支障が出るケースも想定したうえで、代替案や運用ルールを検討しておくことが非常に重要です。
よくある質問(FAQ):運用・回転率・インサートレンズ対応
Q1. Apple Vision Pro の体験イベントでは、どのくらいの準備期間が必要ですか?
Apple Vision Pro の体験イベントは、当日の設営だけで完結するものではありません。
会場レイアウト、当日必要な物やオペレーション設計など、事前準備の工程が多いため、イベント規模にもよりますが最短でも1〜3ヶ月間の準備期間が必要 になる場合もあります。
Q2. 初めての来場者でも Apple Vision Pro をスムーズに体験できますか?
装着後に自動で再生される“視聴型”のアプリであれば、ほとんどの来場者がそのままスムーズに体験できます。一方、視線操作やインタラクションが必要なアプリの場合は、ゲストモードの設定や、基本的な操作方法の事前レクチャーが必須になります。また、入れ替え制のイベントとして成立させるためには、1人あたり最低でも10分以上の体験時間を確保する必要があるでしょう。
Q3. インサートレンズは体験イベントでどのように運用すべきですか?
Apple Vision Pro に対し、事前にインサートレンズの登録を行うことで、メガネやハードコンタクトを使用している体験者による、装着調整の手間を最小限にし、スムーズに体験へ移行できます。
まとめ:Apple Vision Pro イベントを成功させるポイントと相談先
本記事では、これまでのプロジェクトで蓄積したノウハウのうち、
Apple Vision Pro を活用した体験イベントに共通するポイントの一部だけをご紹介しました。
実際の現場では、会場環境・動線設計・装着補助・操作誘導・回転率管理・衛生管理・多言語対応 といった要素が複雑に絡み、イベント規模に応じて最適な設計は大きく変わります。
Apple Vision Pro は独自仕様が多いため、VRデバイスや ARデバイス、ARグラスなどのイベントの運営経験だけをもとに社内で開発〜運用まで実施しようとすると、想定外のトラブルや回転率の低下が起きやすく、体験の質を安定させるのがかなり困難で且つ難しいのが実情です。
株式会社OnePlanet では、アプリの企画・開発にとどまらず、2023 年から Apple Vision Pro の研究開発にも継続して取り組んできました。
さらに、コンピュータグラフィックス(CG)と映像制作に特化した日本の専門メディア「CGWORLD」にて Apple Vision Pro に関する技術記事を寄稿 するほか、100 本以上のApple Vision Pro の技術記事を公開している開発チームが体験イベントの現場運用サポートに入ることもあり、これにより、イベント当日に発生する技術的トラブルにもアプリレベルで迅速に対応でき、回転率の最大化・トラブルの最小化・体験品質の均一化といった、一般的な運営だけでは難しいポイントを高い水準で実現しています。
Apple Vision Pro を活用した施策の成功には、デバイス特性とイベント現場の両方を深く理解したパートナーが不可欠です。
体験イベントの導入を検討されている企業様は、ぜひ、株式会社OnePlanet の以下の事例をご覧いただき、お気軽にご相談ください。
OnePlanet の Apple Vision Pro 開発・イベント運用実績
本メディア「ARマーケティングラボ(https://ar-marketing.jp/)」を運営する株式会社OnePlanetでは、ARに特化したスタートアップとしてARグラスを活用したアプリケーション開発について豊富な実績を有しています。その実績の一部を紹介します。
哀れなるものたち
第96回アカデミー賞で4部門を受賞した映画『哀れなるものたち』の世界を体験できるコンテンツを、ウォルト・ディズニー・ジャパン様とともに、日本初となるApple Vision Proを使用したイベントとして渋谷PARCOで手がけたアプリを株式会社OnePlanetが開発。他では体験できない感動レベルの空間体験が話題を集めました。
四日市市×OnePlanet、大阪・関西万博で“工場夜景AR”を披露
2025年に開催された大阪・関西万博 関西パビリオン 三重県ブース内で、四日市コンビナートの“工場夜景”を視界いっぱいに広げる空間演出の中で、伝統のからくり人形「大入道」と市のマスコットキャラクター「こにゅうどうくん」がARで共演する、大阪・関西万博でしか体験できない特別コンテンツを株式会社OnePlanetが開発して万博にて展示しました。
大阪·関西万博 四日市市の工場夜景AR の制作背景の説明ページ
Vision Brew Journey
アサヒビール様とニューウェルブランズ・ジャパン合同会社 コールマン事業部様と株式会社OnePlanetが共同で開発したApple Vision Pro専用アプリ「Vision Brew Journey」 このアプリは、“ひとり家飲み”に新たな価値を提案します。AR・VR・空間オーディオ技術を活用して、自宅で「ひとり家飲みエンタメ」を実現。また、新機能として、インタラクティブ要素の強化や“薪割り”やビールサーバーの体験機能も追加。
私が開発に携わったアサヒビール様の #AppleVisionPro アプリ『Vision Brew Journey』がバージョンアップ‼️
・ 薪割り体験‼️🪵🪓
・ #コールマン アイテムで焚き火体験‼️🔥
・ ビールサーバを操作してビール注ぎ体験‼️🍺10/25-26 コールマン昭島店で体験会開催します‼️https://t.co/DgqJHhF65o pic.twitter.com/1TqWZ1ZUrH
— Sadao Tokuyama (@tokufxug) October 10, 2025
Vision Brew Journey の制作背景の説明ページ
ユーザー追従型空間ウェブブラウザ Sphira Track
アイテム認識マニュアル
このアプリは、現実世界の特定のアイテムをカメラが認識すると、取扱説明書などの関連情報をWebコンテンツとして空間上に表示できる仕組みを備えています。事前にスキャンし機械学習させた物体を認識することで、紐付けられたWebサイトがAR空間に即座に立ち上がり、必要な情報をその場で参照できます。Webベースのため、マニュアルなどの内容は常に最新の状態に更新できるのも特徴です。
例えば、住宅に備え付けられた給湯器やエアコンのリモコンを見ただけで、その操作方法が目の前に表示されるような、直感的でストレスのない体験を想定しています。紙のマニュアルを探す手間をなくし、暮らしの中で必要な情報を必要な瞬間に届けることで、よりスマートで豊かな生活を実現します。

その他の事例についてはこちらを御覧ください。企画から開発までAR関連サービスをワンストップで提供していますので、ご興味がございましたらお気軽に相談ください。






