AR SNSを提供する「Octi」
アメリカ・ロサンゼルスを拠点とするソーシャルメディアのスタートアップOctiは、ARベースの新しいSNS提供企業として注目を集めています。
2020年1月、Octiは自社のスマートフォン向けアプリ「Octi」に、利用者のプロフィール情報をARで表示可能にする機能を追加したと発表しました。
同アプリの対応デバイスはiPhone(iOS)のみで、Android版は2020年後半に配信予定とのこと。
アプリは無料でダウンロード可能です。
Image Credit:Octi
リリースされた “ARベルト” 機能
今回追加された機能は、上記の写真にある“ARベルト(AR belt)”が出現する機能です。
ARらしい特徴的なUI(ユーザーインターフェイス)です。
もともと、Octiはユーザー自身や友人の画像と背景を重ねて動画を作製できるアプリとして開発されました。
Octi社のスケルトンマッピング(骨格推定)とジェスチャーの認識技術によって、対象が動いていても自動的に人体を認識し、3Dエフェクトを重ねることができました。
今回追加されたAR情報表示機能は、スマートフォンのカメラを別のOct」利用者に向けることで動作します。
相手にフレンド申請を送り、それが許可されると“ARベルト(AR belt)”が出現する仕様になっています。
ベルトには、よく視聴するYouTubeの動画や旅行写真などの情報が、ARで表示されます(表示される情報は変更可能)。
また、相手に対してARエフェクトやステッカーをリアルタイムで送ることも可能です。
Image Credit:builtinLA
OctiのCEO兼創設者であるJustin Fuisz氏は次のように述べています。
私たちは、ソーシャルメディアのフレームワーク全体を考え直すことに何年も費やしてきました。それは、個別の人間ひとりひとりのインタラクションに根ざし、ARテクノロジーの期待に応えるアプリを構築するということです。
プレスリリースによれば、Live NationやAnheuser-Busch InBev、Bold Capital Partnersなどの投資家から1,200万ドルの資金調達し、その資金により今回のローンチが可能になったとのことです。
その前のラウンドの調達ではNFL Players Associationとの提携も発表し、2,000人を超えるプロのフットボール選手のアバターを作製して配布していました。
Octiの同社の展開がますます楽しみです。
まとめ
2020年1月に、アメリカ・ロサンゼルスのソーシャルメディアのスタートアップOctiがリリースしたアプリ「Octi」について解説しました。
SNSは、ARにより次のフェーズへ向かっています。
InstagramやTiktok、Snapchatなどの既存のプラットフォーマーもAR導入を加速させる中で、OctiのようにARネイティブなSNSは覇権を握れるのでしょうか?
SNSが社会へもたらす影響範囲はとても大きく、今後もその動向に注目が必要です。
SNSは社会に普及し、SNSマーケティングは国内でも一般化しました。
しかし、ARを活用したマーケティングは国内ではまだ新しい考えです。
海外では、ARの有用性はこれまでのマーケティングと一線を画すことが確認されており、当社OnePlanetは国内でまだ事例の少ない企業やブランドのARマーケティングの支援を数多く手がけてきました。
ARを活用したマーケティングにご興味があるブランドや企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。