
10秒でわかる!この記事の内容
・なぜ企業やブランドのAR活用が重要なのか?背景の全体像
・具体的な企業のARの活用事例
・どのように自社でARを導入していけば良いのか
これから企業やブランドでのAR活用について初めて学んでいく方を対象に、具体的、かつ分かり易い事例と共にAR活用の全体像を記載します。ARを活用したマーケティング・プロモーションについて学ぶはじめの一歩としてご覧ください。
目次
ARの最も分かり易い機能 : 「試着」
ARが社会で果たす最もわかりやすい役割の一つとして「試着」があります。
ARとは、Augmented Realityという英語を訳した略称で、”拡張現実”という意味です。
百聞は一見に如かず、どのようにAR技術が現実を拡張するのか。以下のメガネARを使ったツイートがとてもわかりやすいです。
このようなメガネの試着体験が「拡張現実」の代表的な社会活用の事例です。
現実では試着をしていないのですが、スマホのカメラ越しのバーチャルな空間にリアルなメガネを再現した3Dコンテンツを表示させ、試着をしているかのような体験を提供します。
これは、「自宅にいながら、メガネの試着がしたい」という需要への供給として機能している事例です。
人々は「これがARだ!」などと意識することはなく「便益があるから使う」というシンプルな需要と供給の合致によりARの社会普及は進んでいきます。
ARの最も分かり易い機能 : 「お試し利用」
試着に次に紹介するARのわかりやすい機能は「お試し利用」です。試着とほぼ同じですね。
こちらのツイートで紹介されているARは、テーブルに花瓶を試し置きする擬似体験です。
ECプラットフォームを提供する米Shopifyは2018年に自宅にいながらARでお試し利用の体験を提供し、そのままECサイトで購入をするという、店舗なしで完結するシームレスなお買い物モデルを導入しています。
社会の変化|試着やお試し利用が自宅で完結することの意味を理解する
2016年、NewYorkのナイキ店舗では、売り場面積を大きく潰してバスケットコートにする事例が話題になりました。
なぜナイキは店舗における売り場面積をエンターテインメントスペースへと変化させたのか?
それは、シューズの試着体験をARアプリで提供し、商品はECサイトで簡単に購入できるため、店舗を販売のためのスペースとして利用する意味合いが減ったからです。
これからの時代、ARの社会普及に伴ってナイキの事例のように店舗の意味は変化します。
店舗は売り場ではなく”商品やブランドの世界観を楽しむスペース”として再定義されていくということは間違いないでしょう。
AR時代に企業やブランドがやるべきこと
ARにより自宅の体験が拡張し、店舗の意味が変わることは先述の通りです。
では、企業やブランドはこれから迎えるAR時代において、具体的に何をしていけば良いのでしょうか?
先述のメガネ試着ARのような自社専用にカスタマイズされた高度なアプリの開発には高額な予算が必要となります。
記事の後編では、AR時代に企業やブランドが取り組むべきことを具体的に整理していきます。ぜひご覧ください。
“AR導入のすゝめ(前編)ARを活用したマーケティングとは?分かり易い事例と共に全体像を理解する” への2件のフィードバック